紳士が知るべき七宝工芸
第2回 ロクロは回さない!計算美の工芸とは
ロクロは回さない!といいつつ
ロクロまわしポーズ。
(ちょっとちがうか。笑)
さて、第2回!
ご覧下さり有難う御座います。
明治16年創業の七宝焼の窯元ゴダイメ
田村七宝工芸 田村有紀です。
前回予告した通り・・・
「こんなの失敗だ!パリーン!ってやるんでしょ?」やりません。
そもそもなぜ「こんなの失敗だ!パリーン!」っという事態になるのでしょう?
その理由は2つ!!
のお話をさせていただけたらとおもいます。
ひとつめは、
みなさんが思うほどパリーン!と割れないのです、そもそも。
みなさまがイメージされているのはロクロで土やセラミック。
割っても金額的ダメージが少ないのです。材料費が割と手頃なので。
そしてなにより、偶然美の産物でもある側面が大きいです。
「焼いて何が出てくるかわからない!」とよく言いますね。
(有田焼、瀬戸焼、萩焼、美濃焼、波佐見焼・・・など、
陶芸はすばらしい工芸ですよ。大好きです。誤解なきよう。)
七宝は完全に「計算美」
焼いて何が出てくるかわからないということはありません。
金属とクリスタルガラスの工芸。
たくさんの工程数があり、イメージするゴールに向けて計算して作っていきます。
ですので「こんなの失敗だ!ぱりーん!!」には至らないのです。
なにより材料費が高いので、パリンしたくない・・・笑
七宝焼はジャンル名のようなもので、
様々な作り方があります。色も多種多様!
いろんなことができる技術結社なのです。
宝石の価値があると言われた七宝。
もともとは工芸で唯一、
宝石と同じく物品税がついていたことがありました。
新作の金平糖入れ
七宝ボンボニエール
宝石で描画される超絶技巧の世界
すこし気になっていただけましたか?
まだまだたくさんお見せしたいものがあります。
我が家は基本的にはウェブショップでの販売とさせていただいておりますが、
年間数回、百貨店さまなどにて期間限定展示販売会をさせていただいております。
直接見ていただける機会がありましたら幸せです。
この艶やかさ、美しさ、
虜になること間違いありません。