Challenge of the gentleman

紳士のチャレンジ

紳士のチャレンジでは、男が紳士になるために経験すべきテーマについて、
編集長、山之上友が体当たりでチャレンジしていきます。

オーダーシューズにチャレンジ

ベルルッティ青山本店

東京都港区南青山1-1-1 青山ツイン西館1階

<Vol.1> ビスポークセッション(採寸・モデル&レザー選び)

ベルルッティ青山本店
東京都港区南青山1-1-1 青山ツイン西館1階

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フランス最高峰の紳士靴ブランドの一つであるベルルッティは、1895年創業。
パリの工房からビスポーク職人が来日する日に合わせて予約を入れ、ベルルッティのビスポークに挑戦します。青山通り沿いの本店は、気品に溢れています。

 

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店内は広く、落ち着いた雰囲気。
静かでゆったりとした空間は、とても寛げます。

 

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レザーのサンプルが置かれたテーブルの向こう側がビスポークセッションのコーナー。奥のソファーで、ビスポークコーディネーターの山本さんから職人さんを紹介されました。これから約半年〜1年かけて靴を作ってもらうことになります。

 

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パリの工房から来日した、職人のアントニー・デロスさん。
アントニーさんは、高度な技術を持った優れた職人のみに与えられるフランスの国家最優秀職人賞(Meilleur Ouvrier de France, MOF)を授与されています。エプロンのストラップに入ったフランス国旗は、そのMOFを授与された職人のみが付けられる名誉あるものなのだそうです。

 

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計測用のシートの上に足を合わせ、まずは座ったまま測っていきます。
動かずじっとしているようにとアントニーさんの声が。
片足あたり5〜6ヵ所を計測していきます。
ビスポークコーディネーターの山本さんが通訳をしてくださるので、
コミュニケーションもスムーズ。

 

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普段どのような足の悩みがあるのか等、足の状態をヒアリングされます。
ベルルッティの靴は足にピッタリ合うように作られているので、
最初はタイトに感じるけれども、慣れればどんどん心地よくフィットしてくるとのこと。

 

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こちらが両足の計測カルテ。
次は靴のモデル選びに移ります。

 

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ディスプレイ棚に飾られた靴の中からサンプルを手に取り、どのモデルで、
どのカラーの靴をオーダーするかを決めていきます。

 

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ダークブラウンのひも靴で、少し変わったステッチが入ったものを希望。
まずお勧めされたのは、「インプランツ」というモデル。
つま先が斜めに削られていて、アッパーとライニングの間に革をうめこむことによりユニークな凸凹を表現したもの。

 

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こちらは、スクエアトゥが美しく、左足にだけ「傷あと(ステッチ)」が入っている、ビスポークの中ではクラッシックなモデルの「ピタンギ」。
エレガントに履きこなせるモデルなので、このモデルで作ることにしました。
自分にとって縁起の良い方の足に傷あとを入れられるとのこと。
相談した結果、2本線で左足に傷あとを入れ、その間の革にスクリット(カリグラフィー)を入れることになりました。

 

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次は革選びです。
2種類のレザーを用い、パイピングのカラーは、同系色のブラウンに。
微妙に色合いの違うサンプルが揃っているので、選ぶのも非常に楽しい作業です。
スクリットは、ベルルッティの靴のアイコン的なもの。スクリット入りの靴がどのように完成していくのかと思うと、高まります。

 

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ソールのカラーは、ちらっと見えた時の挿し色になるよう、赤にしました。
ウエストの絞り具合も、好みに応じて作ることができます。
ウエストの絞りによって、靴自体にセクシーさが出るので、思いきって少し絞りぎみにオーダー。

 

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靴の仕様が決まったところで、最後にシューツリーのカラーを決めていきます。
ライニングのカラーを赤にしたので、シューツリーは同じ赤い色の方がハーモニーが生まれるとのこと。

 

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アントニーさんがカルテをパリに持ち帰り、約2ヵ月かけて仮縫い用の靴が出来上がります。待ち遠しいながら、楽しい時間です。

 

ベルルッティ青山本店

東京都港区南青山1-1-1 青山ツイン西館1階

ショップのご紹介
イタリア生まれの靴職人アレッサンドロ・ベルルッティが1895年パリで創業した、フランスの高級紳士靴ブランド。
素材と仕立ての品質が世界最高峰であるだけでなく、本物を愛する紳士たちに男性らしくモダンなスタイルを提案しつづけている。芸術品とも称えられるベルルッティの靴は、その洗練された芸術的なスタイルゆえに、アンディー・ウォーホルやイヴ・サンローランなど、数多くの芸術家や著名人に愛されてきた。
革小物、アパレルも展開。

http://www.berluti.com/ja

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。