オーダーシューズにチャレンジ
<Vol.2>トライアルシューズのフィッティング、調整
トライアルシューズがパリから届きました。
靴の中には、カルテをもとにマスターシューメーカーが調整して作ったラストが入っています。
早速靴を試着してみます。
くるぶしの高さは欧米人より日本人のほうがやや低いそうです。
すごい!!
試作品とはいえ非常に完成度が高く、実際に歩いてみると足に吸いつくようなフィット感です。
履き心地の良さに感動。
左右の履き心地を比べます。
通常左足から作って、そのまま右に合わせるので左のほうが自然に心地よく感じるそうです。
右足に少しタイトに感じる部分があったのでお伝えしました。
当たるところやきつく感じるところなど細かく調べ、必要な情報を直にペンで皮革に書き込んでいきます。
直に書き込むことができるように、皮革の色が肌色になっているのだそう。
靴に直にナイフを入れて窓を開けていきます。
芯があるのでとても硬いそうです。
アナログな方法ですが最も伝統的なこの方法で、靴の中にどのくらいの空間があるのか確認していきます。
かかと、土踏まず、つま先の3箇所に窓を開けて足の収まり具合を確認していきます。
滅多に見ることが出来ない、靴が切り刻まれていく様子に興奮。
ナイフで開けた窓を開いてみると意外にも男性の靴の先は空間が空いています。
だいたい2cmくらいです。
これがちょうどいい空間だとか。
必要な情報をラストにも直に書き込んでいきます。
私は右足の小指のあたりにボリュームがあるみたいです。
少し靴の中に少し空間を作ることで、歩いた時に体重がかかって押されてもきつくないように調整していきます。
アントニーさんがトライアルシューズをフランスに持って帰り、靴のベースとなるラストに修正を加えて、足にぴったり合うようにします。
それに合わせた新しい皮革で再度靴を作っていくのだそう。
4〜5ヶ月後くらいに仕上がってくる予定です。
のんびりと楽しみに待ちましょう。
ベルルッティ青山本店
東京都港区南青山1-1-1 青山ツイン西館1階
ショップのご紹介
イタリア生まれの靴職人アレッサンドロ・ベルルッティが1895年パリで創業した、フランスの高級紳士靴ブランド。
素材と仕立ての品質が世界最高峰であるだけでなく、本物を愛する紳士たちに男性らしくモダンなスタイルを提案しつづけている。芸術品とも称えられるベルルッティの靴は、その洗練された芸術的なスタイルゆえに、アンディー・ウォーホルやイヴ・サンローランなど、数多くの芸術家や著名人に愛されてきた。
革小物、アパレルも展開。