Challenge of the gentleman

紳士のチャレンジ

紳士のチャレンジでは、男が紳士になるために経験すべきテーマについて、
編集長、山之上友が体当たりでチャレンジしていきます。

オーダーシューズにチャレンジ

<Vol.2>トライアルシューズのフィッティング、調整

page1image1920
トライアルシューズがパリから届きました。
靴の中には、カルテをもとにマスターシューメーカーが調整して作ったラストが入っています。


page1image2088
まずはラストを抜く作業。
足に紐をかけて引っ張る力作業です。


page2image384
早速靴を試着してみます。
くるぶしの高さは欧米人より日本人のほうがやや低いそうです。


page2image1688
すごい!!
試作品とはいえ非常に完成度が高く、実際に歩いてみると足に吸いつくようなフィット感です。
履き心地の良さに感動。


page3image384
左右の履き心地を比べます。
通常左足から作って、そのまま右に合わせるので左のほうが自然に心地よく感じるそうです。
右足に少しタイトに感じる部分があったのでお伝えしました。


page4image384
当たるところやきつく感じるところなど細かく調べ、必要な情報を直にペンで皮革に書き込んでいきます。
直に書き込むことができるように、皮革の色が肌色になっているのだそう。


page4image2120
靴に直にナイフを入れて窓を開けていきます。
芯があるのでとても硬いそうです。
アナログな方法ですが最も伝統的なこの方法で、靴の中にどのくらいの空間があるのか確認していきます。


page5image560
かかと、土踏まず、つま先の3箇所に窓を開けて足の収まり具合を確認していきます。
滅多に見ることが出来ない、靴が切り刻まれていく様子に興奮。


page5image1904
ナイフで開けた窓を開いてみると意外にも男性の靴の先は空間が空いています。
だいたい2cmくらいです。
これがちょうどいい空間だとか。


page6image384
必要な情報をラストにも直に書き込んでいきます。
私は右足の小指のあたりにボリュームがあるみたいです。
少し靴の中に少し空間を作ることで、歩いた時に体重がかかって押されてもきつくないように調整していきます。


page6image2120
アントニーさんがトライアルシューズをフランスに持って帰り、靴のベースとなるラストに修正を加えて、足にぴったり合うようにします。
それに合わせた新しい皮革で再度靴を作っていくのだそう。
4〜5ヶ月後くらいに仕上がってくる予定です。
のんびりと楽しみに待ちましょう。

 

ベルルッティ青山本店

東京都港区南青山1-1-1 青山ツイン西館1階

ショップのご紹介
イタリア生まれの靴職人アレッサンドロ・ベルルッティが1895年パリで創業した、フランスの高級紳士靴ブランド。
素材と仕立ての品質が世界最高峰であるだけでなく、本物を愛する紳士たちに男性らしくモダンなスタイルを提案しつづけている。芸術品とも称えられるベルルッティの靴は、その洗練された芸術的なスタイルゆえに、アンディー・ウォーホルやイヴ・サンローランなど、数多くの芸術家や著名人に愛されてきた。
革小物、アパレルも展開。

http://www.berluti.com/ja

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

おすすめのチャレンジ