オーダースーツにチャレンジ
<前編>カスタムオーダー「生地選び・採寸」
1880年に英国ロンドンでアルフレッド・ダンヒルが創業した憧れの老舗ブランド、ダンヒルで英国流のカスタムオーダースーツを創ります。
3階には、アクアリウムというお洒落なラウンジもあり、テンションが上がります。
さすがに英国の老舗ブランド。趣があります。落ち着いてはいますが、威圧感はなく、心地いい空間。まずは生地選び。ビジネスシーンで使える、ベーシックなものを希望。
初めてのオーダーの場合、生地選びや仕組みの説明など だいたい1時間から1時間半、かかるとのこと。
生地も本当に種類が豊富。カスタムオーダーは、厳選された生地だけに絞り込んでいるそうですが、それでもかなりの数。
こちらではシャツのオーダーも可能。4万円程度からとのこと。
多くの生地の中から、お勧めをアドバイスしていただく。
この、生地を選ぶ感覚は、カスタムオーダーならではの醍醐味。
お気に入りの生地。すごく美しい紺色。24万5,000円からとのこと。
スーツはまさにビジネスマンの戦闘服。
いいものは長く着ることができるし、第一印象を良くできるので、ここぞの一着として必要です。
次は裏地選び。東京の様にビル風が強いと、風で裏地の色が見えるのが お洒落!とのこと。赤い生地を選びました。
ブルーとレッドの組み合わせは、イギリスのアイデンティティ、「ユニオンジャックカラー」。
イギリスでも裏地選びでお洒落する文化があるそうで、日本の和服文化の裏地のお洒落との共通点です。
イギリス式のシェイプは、胸と肩がしっかりしていて、ウエストで絞り込むシェイプ。
通称「アワーグラス」という形らしいです。ダンヒルのカスタムオーダーは、型は決まっているけれど、補正の箇所が多く、フィッティングはビスポークに近いそう。
折角なら、イギリス服らしいディテールのスーツにと、ポケットは、乗馬服がルーツだという斜めに落ちた「スランテッドポケット」に。
イギリス服に多い小銭用の「チェンジポケット」も付けました。
ボタンは2ボタン。ラペルは、ビジネス向きの「ノッチドラペル」。
ベントは「サイドベンツ」。サビルローもサイドベンツが多いそう。
よりクラシックなディテールを追求するなら「センターベント」がいいそうです。勉強になります。
いよいよ採寸。
鏡の前で、肩幅、胸囲、ウエスト、ヒップ、袖丈、そして背中の幅など、細かく何度も測っていきます。このサイズを元に、採寸用のゲージ服の中から、サイズの近い型を選んでもらいます。
ゲージ服を羽織ります。ここから更に細かい調整。
背中の余った部分を詰めて、体にフィットさせていきます。
「ピン打ち」というもので、背中からウエストの辺りまで沢山ピンが。
今回は、正統派と言われる「ベルトレス」に挑戦。
ベルトレスでは、ウエストのゆとりは、あまり作らないとのこと。
ウエスト回りにもピンが沢山。
ヒップ、裾幅、ワタリの長さも決めていきます。
トラウザーズを細くしすぎないのがイギリスのスタイル。裾はダブルに。
最後に着丈を微調整。
イギリスのブランドなので着丈は若干長め。
「ロング エレガンス」という、身体を長く見せる着丈の設定が英国スタイルとのこと。
出来上がるのは、クリスマス休暇もあり、2ヵ月先とのこと。
今から楽しみです。
ダンヒル銀座本店
東京都中央区銀座2-6-7
ショップのご紹介
1880年代、馬具卸売業を営む父親の元で働き始めたアルフレッド・ダンヒルが、イギリスで創業。時代の変遷に伴い自動車が誕生する と、自動車を愛する彼らのために、「モートリティーズ -Motoring(自動車)とAuthorities(権威)を合わせた造語- 」をコンセプトに、ダンディズムを表現したレザー小物・葉巻・パイプなども販売。シルエットからディテールに至るまで英国紳士のダンディズムを宿すダンヒ ルのスーツは、常にその時代の男性に英国流のエレガントさと男性の強さを与えてきました。また、大切な場面に挑む装い「勝負服」をコンセプトに、サッカー 日本代表のオフィシャルスーツを提供。銀座本店では、一貫して男のダンディズムを追求してきたダンヒルの精神性を体現できます。