着物の誂えにチャレンジ
<後編>PART1 仮縫い編
いよいよ仮縫いです。素材や着用時の丈の好み、体型などの違いもあり、より着心地よく美しく仕立てるためには「仮縫い」はとても大事とのこと。
銀座もとじが初めて着物の仕立てにも「仮縫い」を導入。
帯を締めると裾が上がります。
今回の着物がちりめんでタレ感のあるものなので、裾さばきがよくなるように五分短く。
衿先は7㎝くらい出るのがバランスがいいそう。
脇縫いと褄下の重なりはピッタリがベストだが、2〜3㎝重なった方がはだけにくいそう。
シワを出来にくくするために、衿付けに丸みをもたせます。
タレ感のある素材の為、羽織紐をつけると重みで下がりやすいので羽織紐の乳の位置は1㎝上げました。
めくれやすかった羽織の衿先は詰めて落ち着かせました。
羽織の丈は全体のバランスを見て、少し短くすることに。
銀座もとじ 男のきもの
〒104-0061 中央区銀座 3-8-15
ショップのご紹介
2002年に日本で初めて開店した、男性のための着物専門店。素材へのこだわり、上質さを 追求し、産地に足を運び納得したものを紹介。経験豊富でハイレベルな技術とセンスのあ る、和裁技能士(国家資格)1級者が2名常駐。呉服業界初の「仮縫い」を導入し、完成 度の高い仕上がりやコーディネートなど、美しく着やすいものを提案している。