『モテることを意識していない』

紳士が知るべきモテる７つの秘訣の1つ目の記事は読んでいただけましたでしょうか？
女性からの反応が良く、「本当にこんな紳士が居たら最高！！」と感想を寄せていただきました。中にはなぜか「今の自分のおかれている状況とシンクロして泣けた！」との感想まで。
読み手のおかれている環境によって、響く部分も違いますよね。
こうして感想を寄せていただける事に心から感謝です。

なぜ私が紳士について書くことができるのか。

それにはこんな理由があります。
私は大きな声で言えることではないですが、今まで転職経験が6回あり、また自分で何回か独立したこともあります。そんな中で色んな環境において様々なタイプの男性を見てきました。
特に30代の頃に取締役として一番長く勤務していたベンチャー企業では、いくつかの経営者のクローズドな勉強会に入っており、私も社長と一緒に経営者の集まりに参加させていただく機会が多くありました。ほとんどが男性経営者です。

他にも日々の会食、ゴルフに同行したりしながら、20代から70代までの様々な経営者の方と接する機会がありました。

会議などで見せる経営者としての顔だけではなく、気が緩んだ際の言動なども見てきた中で、私が感じた『紳士とは？』を綴らせていただきます。

前置きが長くなりましたが、
2つ目の秘訣『モテることを意識していない』について。

紳士という言葉を聞いて思い浮かべるのは、やはり英国紳士のようなイメージではないだろうか。
スーツを着こなし、帽子を被り、ステッキを持って立っている。
あしながおじさんのイメージ（笑）
現実の世界にそんな方はあまりおらず、また紳士とは外見で判断するものでもない。
まだ若い20代や30代ではモテることを意識して当然。モテるために仕事をしていると言っても過言ではない。
でも歳を重ねるにつれ、自分がモテることよりも、もっと大事にしたいこと、優先すべきことが増えてくるのである。社会的にも責任ある立場になるからなのかも知れない。
そうすると、今までガツガツしていた男性の肩の力が抜け、周囲への分け隔てのない配慮が垣間見え、自分よりも他を優先する姿勢に、女性は心惹かれるのである。

先日もこんな紳士に出会った。
私の友人が自分の会社の上司たちに私を紹介したいと会食の場を持ってくれた。
男性2名と女性1名、そして友人と私の5名。

年配の方の男性が「今日はお忙しい中ありがとうございます。」と、会食の場に来る前に立ち寄ったという有名なお店の『かりんとう』を私にさらりと渡してくれた。
私はそんな手土産をいただく立場でも何でもないのに。
そして、女性陣にもと同じ会社の同席していた女性2名にも同じものを手渡した。
ここで私たち女性陣の心をギュッと鷲掴みした事は間違いない。

そして更に最後に、「お前にはないよ！」と言ってもう1名の男性の方に言い放ち、笑いを取ってから、「嘘だよ、あるよ！」とさらりと手渡したのである。
女性受けしようとした訳でもなく、そこに居る人たちの事を思い浮かべ、自然にとって下さった行動。さりげなくこんな事ができるのがやはり紳士のたしなみ。

そして、話が弾む中で、その紳士が何と翌日結婚20周年であることが判明した。
子どもはおらず夫婦水入らずで20年。
私の友人は奥様にもお会いしたことがあるらしく、
紳士は、「俺の奥さん、かわいいだろう。」と何の照れもなくさらりと仰るのである。

もうこの言葉にノックアウト。
私たち女性陣は、この紳士がとんでもなく格好良く思えたのである。

きっと奥様が素敵な女性なんだろうと容易に想像がつく。
男性にこう言わせる女性が増えれば、世の中もっと幸せに溢れるのかも知れない。
紳士を育てるのは実は女性次第なのかも知れない。