紳士が知るべきチェスのダンディズム
映画にみるチェス
皆様、こんにちは。
はじめに現在上映中でチェスにより未来を切り拓く少年、ファヒム ―パリが見た奇跡― をご紹介します。
FAHIM
この作品は実話をもとに描かれています。バングラデッシュでチェスの天才と言われている8歳の少年ファヒム。政変と混乱が続くダッカから母や兄妹と離れ父とフランスのパリへ脱出します。難民であることや言語の壁があることから苦難の連続ですが、自らの才能で人生を切り開きます。
チェスのコーチ役には名優ジェラール・ドパルデュー。ファヒムの周囲の人々の温かさも必見です。
The Shawshank Redemption
次にご紹介しますのは「ショーシャンクの空に」。(1994年公開)
ご存知の方も多くいらっしゃると思います。会話にもチェスが度々出てきています。無実の罪で服役した過酷な刑務所の中で主人公アンディ(ティム・ロビンス)は拾った石でチェスを作り窓際に飾っています。
仲間のレッドとの会話では
“Chess. Now there’s a game of kings. Civilized. Strategic. Maybe let me teach you someday.”
(チェスは王の遊び。教養と戦略だ、いつか教えるよ)
共に後半の伏線にもなっています。私自身とても好きな映画の1つです。
Bladerunner
フィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」を原作とした映画ブレードランナー(1982年公開)。
レプリカントといわれる高度な人造人間を開発したタイレル社は感情を持ち暴走を始めたレプリカントを探すために退職した主人公リック・デッカード (ハリソン・フォード)を呼び戻します。レプリカントも必死の反逆を試みますが…。
タイレル社の社長に会うためにレプリカントはチェスの勝負に勝ち場面が大きく展開します。設定が2019年であること、伏線が多くあること、2017年に続編ブレードランナー2049も大変な人気だったこともあり興味深いと思っています。独特の映像美・音楽も素晴らしいです。
A good year (邦題 プロヴァンスの贈りもの 2006年公開)
A good yearとはワインの当たり年のこと。
ロンドンの金融トレーダーの主人公マックス(ラッセル・クロウ)はフランスのシャトーに住みワイン造りをしていた叔父の訃報を聞き…。
幼少の頃から叔父との思い出がたくさんあるシャトーとぶどう園を手放すのか。冒頭のシャトーの庭での美しいチェスシーンが印象的です。
-Drama-
ドラマ刑事コロンボ#16「絶たれた音」はチェスの世界チャンピオンが犯人役。
The most dangerous match (1973年)
先日初めて見ましたがクラシカルな雰囲気です。レストランでのチェスシーンが面白いです。
海外の映画やドラマで登場するチェス。ぜひお気に入りを見つけてくださいませ。

横谷 慈
一般社団法人チェスコンシェルジュ協会代表理事
株式会社 Chess for Japan 代表取締役
イギリス帰国子女 チェスを通じて友人を作る
聖心女子大学卒業
大学卒業後通訳を経て医学部精神医学教室で2年の研修後、都内の病院にて心理士として勤務。帰国子女のカウンセリングを主に行う。配偶者の海外転勤に伴いイギリス、オーストリア、ハンガリーに住む。在外公館にて要人との接客に携わりチェスのある文化に親しむ。ティーインストラクターとして10年間大使館や企業でティーセミナーを開催。2018年(株)チェスフォージャパンを設立。同年5月に自由が丘・12月に広尾クィーンズチェススクールを開校。2020年9月那須クィーンズチェススクール開校。女性限定のプライベートチェスレッスン、チェスコンシェルジュ®養成、小学生対象のチェス・ラボを行う。2020年10月男性プライベートレッスン2020年11月キッズチェスコンシェルジュ™オンライン講座、Chess Therapy ™ 講座
3児の母
Instagram https://www.instagram.com/chess_and_tea/