Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

できる紳士の色づかい

第二回 文房具・小物編

お使いの身の回りのものは、何色が多いですか?

好きな色がはっきりしていて、「小物はいつもこの色を。」という方はすぐに答えが見つかるかもしれません。
でも、意外に考えてしまう方も多いのではないでしょうか?
周りの小物を見渡してみると、思いのほか同じ色が集まっていたり、逆にバラバラだったり。知らなかった自分に気づかされます。
これがまさに、色から知る「自分」です!
また、自分の色のイメージを他の人に聞いてみると、意外な「色」が返ってきたりします。
人からイメージされる色は、普段の洋服や小物の色や雰囲気など、それらは自分にとっても身近な色であるはずなのに、あまり意識しないでいることがしばしばです。人から言われて、そういえば、なんて思ったりします。
「最近はこの色が気になる!」というのはもちろんですが、
無意識のうちに知らずに選んでいる色、引き寄せている色もまた自分にとって必要な色、心や体が必要としている色といえます。
心や身体が必要としている色を知り、色の効果を使って、より自分を発揮し、より「できる紳士」になっていただくために、
小物などの色使いから色を味方につけるコツをいくつかお教えいたします。
セミナーなどでよく聞かれる質問に、
「仕事や勉強がはかどる、効率アップの色は?」
「一つのプロジェクトを成功させるため、一丸となれる色は?」
などがあります。

両者にお薦めなのは、ずばり黄色です!

黄色は、大脳を刺激する色で、人をポジティブにさせる色であり、見るだけで血圧や体温を上げます。
集中力を高め、言語能力にも働きかけるため、講義やプレゼンなど人前で話す時に側に置いておくのに向いている色です。黄色の文房具や花を置いておくのもよいでしょう。
初めて参加する教室や学校などでも黄色を着ていく人が多いと言われているのは、人とのコミュニケーションを活発にすることを、潜在的に意識しているからか もしれません。集中力を高める色ということで、お子さんの部屋、文房具にもお薦めの色です。照明も蛍光灯より太陽光に近い白熱灯のほうが集中力が高まると されています。
オレンジ色も同様パワーを与え、コミュニケーションを促す色なので、一丸となりたいときに、お揃いのオレンジのファイルやジャンパーなどを使用してもよいかもしれません。
でも、特に濃い黄色やオレンジ色の多用は、脳への刺激が強すぎるので、体調が悪いときなど、イヤな色に感じることもあるので、ご注意を。
しっかり仕事した後は次の仕事に向けて、充分にリラックスすることも必要です。そんな時には、精神を安定させてくれる緑色、緊張感を和らげてくれる薄い青色、回復機能を高める紫色、疲労防止の濃いブルーなどがお薦めです。
観葉植物を置いたり、澄み切った青い空、海の写真を飾ったり、お気に入り色のマグカップなどで休息を充分とってくださいね。
色に関する使える知識をもう一つ、色によって重さの感じ方が変わります。
黒が一番重く、白が一番軽く感じさせます。
黒い鞄は高級感がありますが、心理的に実際よりも重く感じます。重い荷物を運ぶ時は、なるべく白に近いものを使用した方が良さそうです。段ボールの箱が白に近い色なのもうなづけます。
このように、小物の色や身の回りの色を少し工夫することで、色を味方にした「できる紳士」のステップアップがされていくわけですが、さらに心も体も健康で、長生きに役立つ方法もご紹介します。
まずは、色鉛筆(またはクレヨン)とスケッチブックを用意してください。
オフィスでも自宅でも、目の、手の届きやすい場所に置いてください。置いておくだけでもカラフルでよいインテリアになります。
仕事や人とのコミュニケーションで行き詰まりを感じたとき、
お酒やタバコ、誰かに愚痴るのも手かもしれませんが、
カラフルな色鉛筆やクレヨンを手にとってみるのはいかがでしょうか?

何を書いてよいかわからないし、お絵かきや塗り絵なんて子供の仕事!
と思っているあなた、
ぜひお一人でそっと、
例えば、今日起きた嫌なことを思い浮かべて、目があった色のクレヨンを取り、画用紙に思いをぶつけてみる。次に楽しいことを思い浮かべて色を手にとってみてください…気持ちの変化を実感できるはずです。

気分転換のツールとして、色を使うことはとても有効なのです。

色を使って絵を描くことは、自分の気持ちを吐き出すことになり、それが浄化につながります。これがセルフカラーセラピーです。

一般的に、画家は長生きをする。というのを聞いたことがあるでしょうか?
ピカソ91歳、ミロ90歳、ダリ84歳。
そのほかモネ、マチス… 日本においては、葛飾北斎や横山大観、巨匠と言われる多くの画家たちは、みな長生きをしています。
最近の脳の研究では、左脳(思考)だけでなく右脳(感覚)を使うことが脳の老化を抑えることを教えています。画家は、その両方をバランスよく、フル活用して表現活動をしているので、結果として長生きなのかもしれませんね。
部下や上司、特に女性にとって色の話しに興味を惹くはずです。
色を使った健康法?!色の効果や効用など「できる紳士」として、まわりにもぜひお話し、
色を役立ててみてください。

MACHIKO GO

http://www.machikoprayer.com/
色彩アートセラピスト、ペインティングアーティスト
パレットブラン代表 http://www.paletteblanc.com/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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