第四回 「大人旅 × カンボジア ーシェムリアップ・街歩き(前編)ー」
「これこそ驚くべきカンボジア土産!」なお土産をセレクトして、
プノンペンにてお土産屋を営むおかっぱ娘です。
第三回の「大人旅 × カンボジア」では
ーシェムリアップ・アンコールワットの旅(後編)ーをお送りしました。
ガイドブックを右手にチェックした項目を1つずつクリアしていく”はりきり旅”ではなく、
思い切ってガイドブックに頼らず、あえて時間なんて気にせずに気の向くままを楽しむ。
自分の感覚と対話しながら行末を旅の神様に委ねる、そんな大人ならではの旅。
完全なる私の個人的主観で提唱している旅ですが、
ぜひご参考にしていただけたら嬉しいです。
さて、シェムリアップという場所は無論、
アンコール遺跡群のみではないことをお見逃しなく。
昼過ぎまで遺跡群をたっぷり満喫したら、ぜひその周辺に広がる城下町で
「カンボジアのいま」を感じてみましょう。
ホテルから一歩外に出て道を歩いていれば必ず見かけるトゥクトゥク。
トゥクトゥク乗らない?と運転手のお兄ちゃんたちに話しかけられるはずです。
東南アジアならではのこの乗り物、ぜひ一度は体験してみてください。
行く先を伝え、トラブルを避ける為に事前に価格を交渉し、いざ出発。
走り出せば、生ぬるい風とカンボジアの香りに心なしか心地よく、ワクワクしてくるはず。
オールドマーケットというシェムリアップ最大規模の市場に繰り出すもよし、
お土産屋さんが軒並み立ち並ぶエリアをプラプラされるもよし。
ここ、カンボジアっぽいな…と感じた場所で、カメラのシャッターを切ってみましょう。
そこには日本では見受けることができないような風景や瞬間が映し出されるはずです。
日が暮れてきたら、カンボジアの宮廷舞踊を観ながら早めの夕食を。
ガイドブックには様々なアプサラダンスを観ることができるレストランが載っていますし、
英語が話せるホテルのスタッフに聞けばオススメを教えてくれるはずです。
ホテルの中でアプサラダンスを鑑賞しながら食事ができる場合もあるので、
聞いてみると◎。予約が必要な場合が多いので、早めの時間に場所を押さえておきましょう。
快活でエスニックな音楽がカツカツと聞こえてきたらショーの始まりです。
なぜかこちらもドキドキしてしまうのは、
アンコール遺跡群を訪れて改めて、
カンボジアという地に様々なロマンとミステリーを感じるからなのだと思います。
アプサラダンス。
古来から伝わる宮廷舞踊のひとつで、
“アプサラス”というインドの神話に出てくる天女の名前が
語源になっていると言われている、その昔宮廷で披露されていた踊りです。
ポルポト政権時代におきた知識人の大虐殺などによって、
約9割の踊り子の命が奪われ絶滅の危機に瀕した「アプサラダンス」。
生き残った数少ない踊り子たちのなみなみならぬ努力によって、
今日のアプサラダンスが披露されているという歴史もあります。
絶滅の危機を乗り越え、見事復活を果たしたアプサラダンスの妖艶さ。
女性らしいしなやかさと豪華な衣装を身に纏って踊る姿は神々しくも見えてくる美しさです。
その歴史と美しさから、世界無形文化遺産に登録されています。
その昔、もしかしたらアンコール遺跡群のどこかでこの踊りが王様に披露されていたのかしら…。
アンコールビールがすすんできたら、そんなロマンに黄昏れてしまうのも然り。
さあ、お腹と心がいっぱいになったら、夜が深まってきました。
シェムリアップの夜はこれから。
次回はシェムリアップのナイトスポットをご案内します。おたのしみに!