Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士と行きたい京都

シリーズ第4弾 京の美食処vol.3【割烹 まつおか】

京都に5つある花街のひとつ宮川町。石畳の路地の両側にはお茶屋が軒を並べ、まさに京都らしい風情が色濃く残る地域だ。ちょっと散策すると 舞妓さんや芸子さんがはんなり歩く姿にすれ違うことも。優雅なだらりの帯に白塗りの襟足、なんとも艶やかで色っぽい姿に目を奪われてしまうだろう。夜にな るとお茶屋さんの提灯に明かりが灯り、しっとりと落ち着いた雰囲気の街に一変する。観光客も少なく祇園界隈とはまた違った閑静な風情がある。毎年4月初旬 から半ば過ぎまで、宮川町歌舞練場では「京おどり」が開催。ちょうどこの時期、宮川町付近の桜も満開となる。春の京都、宮川町「京おどり」や祇園甲部「都 をどり」の鑑賞もお薦めだ。
さて、「紳士と行きたい京都」シリーズ第4弾は、京都だからこそ出会える「京の美食処vol.3割烹 まつおか」さんをご紹介。春爛漫、咲き誇る桜と優美な芸舞妓さんの踊りを堪能した後は、古都の小路に佇む花街 宮川町でしっとりと美食をいかがでしょうか。

【割烹 まつおか】

建仁寺の近く、祇園宮川町にある「割烹 まつおか」さん。ご主人は「割烹 やました」さんご出身、2012年4月にオープンされた。白木の大きなカウンターが広がり、お席もゆったりとした店内で、カウンターの奥にはお座敷もあ る。お品書きには、魚介類の種類や調理法が豊富に揃えられており、食材へのこだわりが感じられる。その日に仕入れた良いネタをあまり手をかけずに美味しく 召し上がって頂きたいと本来の割烹スタイルでコースもアラカルトも対応頂ける。

カウンター内の生簀に泳ぐ魚とお品書きに目移りしていると、「今が旬のオコゼ、美味しいですよ。あと今日は北海道礼文島の良い雲丹が入って ます」と優しくお声かけくださる松岡さん。「オコゼは捨てるところがないんです」と目の前で見事な包丁捌きが始まり、あっという間に薄造りに。白く透き 通ったオコゼの薄造りは歯ごたえがあり、フグにも劣らない絶品の美味しさ!お勧め頂いたものは間違いないのだ。「今年は桜蒸しを食べ損ねてしまった」と何 気ない会話に、「ちょっと時間かかりますけどお作りしますよ」と、メニューにない一品を完璧に作りあげて下さった感動は忘れられない。お料理や食材などの 会話に和みながら、つかず離れずの接客で心地よくお食事を楽しませて頂ける。

店名 割烹 まつおか
住所 京都市東山区松原通大和大路西入ル南側弓矢町25
TEL 075-531-0233
時間 17時~24時
定休日 水曜定休

田中 栄美(Emi Tanaka)

京都生まれ京都育ち、京都を愛してやまない生粋の京女。趣味は海外旅行、美食巡り、お料理

FBアカウント https://www.facebook.com/emi.tanaka.9887

 

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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