Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士と行きたい京都

シリーズ第19弾  酒蔵の町 京都伏見! おとなの遠足でほろ酔い気分【月桂冠 大倉酒造】

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和食が「世界無形文化遺産」に登録されたのは201312月、それを機に和食ブームの広がりが増すなか、日本に留まらずヨーロッパや北米をはじめ、世界各国でも人気急上昇中の日本酒。ひと昔前には考えられなかった立ち飲みスタイルの日本酒バーや女性をターゲットとした日本酒バルなど、新たなジャンルの日本酒専門の飲食店が増え、今や空前の日本酒ブームが巻き起こっている。

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古くから酒蔵の町として酒造りが盛んだった京都・伏見は、兵庫の灘に次ぐ全国第二位の生産量を誇る酒処として有名。豊かな自然風土に恵まれ、京文化に磨きあげられた伏見の清酒の歴史は古く、日本に稲作が伝わった弥生時代に始まったとされている。伝統が脈々と受け継がれ酒造りが開花したのは安土桃山時代。太閤秀吉のお膝元である城下町伏見は、清らかな伏流水が美酒を育んだ酒の町として、伏見の酒は一躍脚光を浴びるようになった。

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現在、この伏見エリアに19の蔵元が密集しており、江戸初期の創業の歴史と伝統を誇る蔵元もある。 鴨川の支流と桂川に東西をはさまれ、さらに宇治川に囲まれる環境である伏見、かつては「伏水」と書き表されていたほど豊富に湧き出る地下水に恵まれ、酒造りに最適の条件を満たしているとのこと。名水としても深く知られており、その水から造られる清酒はきめ細かく、口当たりがよく、とてもまろやかで、京都の水の優しさが伝わってくるような。この風味は理想的な地下水、そして伏見酒を伝えようとする人々のたゆまない努力によって生み続けられているのだ。大手メーカーの「月桂冠」や「松竹梅」、「英勲」、「玉乃光」といった有名銘柄まで魅力溢れる日本酒が勢揃い。蔵元直営店ならではの限定酒に出会えるもの大変魅力的だ。

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「紳士と行きたい京都」シリーズ第19弾は、酒処伏見の中でもひと際大きく、古い歴史を誇る「月桂冠 大倉酒造」さんをご紹介。土蔵造の建物を利用して造られた大倉記念館では、酒造りのプロセスを映像と展示パネルでガイド、また酒造りに使ったという道具などが展示されており、色んな歴史を垣間見ることができる。 一通り見学が終わると、お猪口で3種類のお酒の試飲ができるのも酒蔵見学の醍醐味。さらになんと、純米の日本酒1合のお土産まで頂けるのだ。幕末の町としても知られる伏見、酒造りの町ならではの風情と歴史を感じながら酒蔵や利き酒巡りはいかがでしょうか。

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■月桂冠大倉記念館

月桂冠大倉記念館は、貴重な酒造用具類を保存し、伏見の酒造りと日本酒の歴史をわかりやすく紹介。隣接する白壁土蔵の酒造蔵「内蔵」の中には、昔ながらの酒蔵で酒造りの仕込み作業や、モロミが発酵している様子をガラス越しに見学することができる。特に寒造りのピークとなる厳冬期には、蔵の近くを通ると米を蒸したり、もろみが発酵する香りがあたりに漂い、酒の町ならではの趣きがたっぷり。

【住所】京都市伏見区南浜町247番地
【電話番号】075-623-2056
【開館時間】 午前9:30~午後4:30(酒香房のオプション見学は前日までに予約が必要)
【休館日】お盆・年末年始
【アクセス】JR京都駅から近鉄京都線で桃山御陵前駅下車 徒歩10分
【入館料】300円 純米酒(180ML)1本のお土産付き
【公式ホームページ】http://www.gekkeikan.co.jp/index.html

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田中 栄美(Emi Tanaka)

京都生まれ京都育ち、京都を愛してやまない生粋の京女。趣味は海外旅行、美食巡り、お料理

FBアカウント https://www.facebook.com/emi.tanaka.9887

 

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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