Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士と行きたい京都

シリーズ第16弾 大人のサロンでひんやり極上スイーツに舌鼓【紫野和久傳 堺町店 茶菓席】

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京都の魅力のひとつは世界に誇る美味しいものとの出会い。旬の食材がもたらす四季折々のお料理やそれを更に引き立たせる盛り付けや器…これまでにも「京の美食処」をいくつかご紹介させて頂いたが、「紳士と行きたい京都」シリーズ第16弾は京都の老舗料亭が展開される茶房で頂ける極上和スイーツをご紹介。せっかくの京都、男性でも季節感に満ち溢れた絶品スイーツに酔いしれたいと思われる方も結構いらっしゃるのでは…うだるように暑い京都の夏、外界から切り離されたような静かな空間のなか、はんなりした時の流れを感じ、ひんやり極上スイーツに舌鼓…夏ならではの醍醐味を如何でしょうか。

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【紫野和久傳 堺町店 茶菓席】
京都の老舗料亭、和久傳さんが運営されている茶菓席。外観はいかにも京都らしい高級料亭といった趣きのある建物で、入口には季節ごとのお花が飾られ、道行く人々を楽しませてくれる。しっとり佇む町家造りの1階奥は料亭の「室町和久傳」、1階の手前がおもたせの「紫野和久傳」となっている。こちらでは、有名な西湖(れんこんと和三盆から作るつるんとした喉越しの生菓子)をはじめ上品な和菓子や二段弁当、ちりめん山椒や佃煮など、和久傳ブランドの品が揃っており、センスが良く京都らしいおもたせはお贈りした方からの評価も高く、重宝させて頂いている。

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「紫野和久傳」の2階に併設されているのが季節の甘味やお茶がいただける「茶菓席」。木目のブラウンベージュを基調とした落ち着いた空間には、美しい椅子とソファーがゆったりと配置されており開放感が溢れている。天井が高く、太い木の梁や和紙で作られた大きな照明など、モダンな内装で上品な大人のサロンといった感じ。

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格子窓の隙間から優しくもれる光、テーブルに飾られた小さな花瓶の愛らしいお花、静かに流れるクラシックBGM…優雅な空間で過ごす時の流れは、それだけでも贅沢で満たされた気持ちになってしまうほど。では、こちらで頂ける夏限定の極上スイーツをご紹介させて頂こう。 

「蓮の露」は蓮粉と和三盆糖を練り、冷水に落として固められたもの。瑞々しい蓮の葉にキラキラと朝露が滴る、そんな夏のひと時を表現された清涼感溢れる夏限定の一品。美しい蓮の葉の滴にしばしうっとり…ひんやりぷるるんとした蓮粉の食感と、和三盆糖のほのかな甘さが実に上品で美味しさも格別!。さすが一流料亭ならでは、風雅で美しき演出に何度いただいても感動…目でも舌でも季節感を存分に楽しめる逸品だ。

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そしてもう一つ夏の極上スイーツといえば氷。こちらの「宇治金時ソルベ」は宇治抹茶を贅沢に使用したシャーベットに、大粒の小豆と白玉が乗っている。見事に粒が揃い、つやつやした大粒の小豆は群を抜く美味しさ。ふっくらほくほくの小豆は、丹波の大納言を和三盆糖で上品に炊かれたもので、自然な甘さと香り、そして硬さもほど良く絶妙。また白玉はほんのり甘くて弾力強め、モチモチとした食感を愉しむことができる。看板商品である「れんこん餅」がセットでちょこんと付いてくるのも魅力的♪暑い時こそ涼を求めて「大人のための極上スイーツ」を是非!!

【紫野和久傳 堺町店 茶果席】
住所:京都市中京区堺町通御池下ル東側
TEL:075-223-3600 
営業時間1階 おもたせ 10時30分~19時30分
2階 茶菓席 11時30分~18時30分(ラストオーダー18時)
定休日無休(元日をのぞく)
http://www.wakuden.jp/tenpo-sakai-chaka/

田中 栄美(Emi Tanaka)

京都生まれ京都育ち、京都を愛してやまない生粋の京女。趣味は海外旅行、美食巡り、お料理

FBアカウント https://www.facebook.com/emi.tanaka.9887

 

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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