Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士と行きたい京都

シリーズ第1弾 【東寺 五重塔と不二桜】

千年の歴史と伝統が息づく街、古都・京都。古き良き文化が今もなおいたるところに残る。 昔ながらの街並み、古いお寺や神社、何百年もの時が流れても、受け継がれてきた祭り事や伝統行事、その季節ならではの風物詩・・・京都の魅力ははかりしれない。

日本にはどの街にも四季はある。春の桜、夏の新緑、秋の紅葉、そして冬の雪景色。しかし京都ほどその季節の移ろいや美しさにはっと感動させられる街が他にあるだろうか。

2015年の元旦、京都は61年ぶりの大雪だった。深夜にしんしんと降り続く雪、窓を開けると京都はまるで雪国。翌朝早くから家を飛び出し向かうは金閣寺へ。雪景色に映えて眩いほど輝く舎利殿、荘厳で凛とした美しさに思わず心が震え涙が溢れた。そう、京都には季節毎に何度見ても心震える絶景に出会うことができるのだ。

そして京都のもう一つの魅力は美味しいものとの出会い。京野菜や旬の食材がもたらす季節に満ちたお料理やそれを更に引き立たせる盛り付けや器、趣きある空間・・・ 贅を尽くした美食を舌と目で心ゆくまで堪能できる至福なひとときも京都の醍醐味なのだ。

今回新たなWebコンテンツとして立ち上げられた「紳士と行きたい京都」では地元京都人がお薦めの美味しいお店情報や穴場スポット、季節ごとの京の絶景、旬のホットな話題などをナビゲート。

シリーズ第1弾は「東寺 五重塔と不二桜」をご紹介。世界遺産の一つでもある「東寺」、境内には巨大な国宝建築が立ち並び、講堂の内部では弘法大師・空海が構想した「立体曼陀羅」 の迫力ある仏像群が見る者を圧倒する。高さ55mもある五重塔は日本一の高さを誇る国宝であるのだ。間もなく訪れる春、広大な境内には多くの桜が見られ、この五重塔を包み込むようにソメイヨシノや河津桜、枝垂れ桜が美しく華麗に咲き誇る。

中でも近年高い人気を集めている「不二桜」は樹齢120年。高さ13mという大木でピンク色が濃く、大変華やかなこの「八重紅枝垂れ桜」は弘法大師空海の「不二のおしえ」から「不二桜」と命名されたとのこと。

特にお勧めしたいのが3月下旬頃から公開される「夜桜ライトアップ」。金色に照らされた五重塔とライトアップの淡い光に映える不二桜。闇夜 から流れ降りてくるような枝垂れ桜に、浮かび上がる五重塔がさらに美しさを引き立てる。時折春の夜風に揺られはらりはらり舞い散る桜の花びらは息をのむほ どに美しく、その幽玄で幻想的な姿には心を奪われるてしまう。

厳寒の季節が終わりを告げ、桜が咲き誇る春の到来まであと僅か、貴方と大切な方の心に残る絶景、必ず京都で見つかるはず・・・

「そうだ 京都、行こう。」

東寺
http://www.toji.or.jp
住所:京都市南区九条町1番地
電話番号: 075-691-3325
拝観時間/営業時間: 8:30~17:30 冬季は16:30まで
拝観料・料金: 500円
アクセス: JR京都駅から徒歩15分、近鉄京都線 東寺駅から徒歩 10分

田中 栄美(Emi Tanaka)

京都生まれ京都育ち、京都を愛してやまない生粋の京女。趣味は海外旅行、美食巡り、お料理

FBアカウント https://www.facebook.com/emi.tanaka.9887

 

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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