Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

大人の女性の取扱説明書

シリーズ第2回目は「プレゼント」

「わたし、花贈られるの嫌なんですぅ」とは今年26歳になるKちゃん。エステサロンで働いている彼女は、目鼻立ちのくっきりした美人。夜な 夜なクラブにお出かけしてはVIP席でシャンパンをごちそうになる、という日々を送っている。デートする相手には困っていないが、失敗談も数多い。最近 もっぱら出不精になって夜遊びとは無縁の私ではあるが、彼女にとっては頼れる年上のお姉さんということで、毎回いろんな相談をしてくれる。Kちゃんは「虫 がつくから花は嫌い」と言っていたけれど、よくよく話を聞いてみると、そもそもその花束自体が好みではなかった様子。では、相手の好みがわからない状態で 花束をプレゼントする場合、一体どうしたら良いのでしょうか?

さて、ここで質問です。大人の女性が喜ぶ花のプレゼントは次のうちどれでしょうか?4択です。
① バラの花1本
② かすみ草の花束
③ プリザーブドフラワー
④ 素敵なフローリストの花束

いかがでしょう、答えは出ましたか?それでは答え合わせです。
① のバラの花一本はキザな感じもするので、難易度は結構高め。でも、相手のキャラと自分自身のキャラに合っていればOKです。
② のかすみ草の花束は、一見可愛いけれど、集まると花っぽくない臭い(香りでなくニオイです。お察しください)がする、と感じる女性も多いようなので やや微妙。やめておいた方が賢明です。
③ のプリザーブドフラワーは、風水好きな彼女には絶対NGです。アラフォーともなると風水にハマる女性も多いので、気をつけてください。「枯れた花」という のは陰の要素が強く、マイナスのエネルギーとして認識されます。「彼女にずっと使ってほしい」「長持ちするし」という男性側の気持ちもわかるのですが、生 花のフレッシュなエネルギーの方が女性には好まれますよ。
④ 私のオススメはこれです! 花束のテイストも色々あるので、グーグルなどで「フローリスト ブーケ」と入れて彼女の好きそうな花束を作ってくれるお花屋さ んを画像検索して見極めてください。ちなみに、私が一番愛しているのは中目黒にある「アルドアーズ」ですが、「リトル」「ポワンヌフ」「フォーゲル」あた りもオススメ。六本木のゴトウフローリストは、読者の皆さんも既に御用達かもしれませんね。

花束のプレゼントは、相手の好みもあるし、難しいものです。しかし、発想の転換で「花束」ではなく「花を使用したアート(オブジェ)」と捉 えてみれば、自ずと相手が喜んでくれそうな花束が見えてくるはず。私も、花の好みははっきりしていますが、アートのようなブーケであれば、その美しさに好 みなど吹き飛びます。必要なのは、お金ではなくセンス。

ちょこっと喧嘩したときにもご機嫌取りに使えるので、意中の女性が喜んでくれるフローリストはいくつか覚えておくとイザという時便利ですよ♡

日向 琴子

漫画家、モデル、WEBテレビ局社長、ラブホテル評論家。

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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