Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

大人の女性の取扱説明書

シリーズ第4回目は「旅行」

皆さん、こんにちは!もうすぐ春ですね♡ いかがお過ごしですか? 私は、もうすぐ北陸新幹線の「北斗星」が定期列車として廃止されるとい うことで、寂しい気持ちになっています。「いつか乗ってみたい」と憧れつつ、今の歳まで乗らずにいたので、「1人ででもいいから乗っておけば良かったな」 と、ちょっぴり後悔しています。「いつか王子様が連れてってくれるはず♡」なーんて淡い夢を抱いていたけれど、今日の今日までついぞ王子はあらわれず。今 後はイベントなどに臨時運行されるそうなので、根気よく空席を狙っていきたいと思います。ええ、もちろん1人で!でも、あれって1人でも乗れるのかしら?  料金2人分払えば良いの? 2人1室的な感じかと思っていましたが、違うのかしら? 経験が無いので、謎は深まるばかりです。30代のうちに乗れたらい いな・・・・・・。

さて、今回は『旅行』について。旅行、良いですよね!私も大好きです!お付き合いしている男性からサプライズで旅行のプレゼントなんてされ た日には、思わず惚れ直しちゃいますよ!男子専科読者の皆様が女性を連れて楽しむ旅行というと、海外や、国内であれば温泉、オーベルジュなどでしょうか?  長年連れ添った夫婦でも、付き合いたてのカップルでも、紅葉を見に行ったり、雪がしんしんと降り積もる中温泉に身をゆだねたり、老舗旅館のサービスを堪 能したり、ビーチリゾートに出掛けたり、日常を離れてゆったりと過ごすのって、とても贅沢で素敵ですよね。

世界で唯一のラブホテル評論家という職業柄、「オススメすべきは身近で旅行気分が味わえるラブホテルかしら? 」とも一瞬思いましたが、そ れはまた別の機会にお話するとして・・・・・・。行く先に関しても、各カップルで好みや目的も違ってくると思いますので、今回はオススメの土地やホテルな どではなく、「女性と長時間を共にする」ということについて、つまりは「旅行」においての大人の女性の取扱方についてお話ししたいと思います。

長時間を共にするということは、すなわち寝食を共にする、ということ。
今回は、生理的なネタが満載ですので、お食事中の方は、一旦ここで読むのをやめて、後ほどお読みくださいね^^

寝食を共にする、ということは「生活を共にする」ということですから、今までの「食事だけ」「ドライブだけ」「食事+セックスだけ」「一泊 だけのお泊まり」というのとは違い、宿泊日数が増えれば増えるほど、普段はあまり見せたくないと思っている部分も見せることになるし、急な腹痛とか下痢と かが起こるかもしれないし、今まで気付かれずにすんでいた加齢臭がバレたり、相手の寝起きの口臭に幻滅することもあるかもしれないし、と、ごまかしが効か ない状況が生まれる可能性が高くなるので、実は結構リスキーなことだったりします。長年連れ添った夫婦、パートナーであれば、この辺りは問題ありません が、「初めての旅行」で、ここを問題なくクリア出来るかどうかで今後の関係の存続が決まりますから、心して取りかからなければなりません。(男女ともに)

———というわけで、2人でする初めての旅行で押さえておいた方が良いと思われるポイントは次の7つ。
① いびき、寝ている間のおならなど、無意識時の行動に関して
② バスタブの使い方
③ 共用することになるトイレの使い方
④ 女性の身支度について
⑤ 紛失、盗難に備える(危機管理)
⑥ カード会社のサービスを賢く使う
⑦ 現地集合、現地解散もアリ

① に関しては、お互い様ですが、自覚がある人は就寝前に相手に「俺、いびきうるさいかも」と一言伝えておくと良いと思います。寝ているときは無自覚ですか ら、ボリボリとお尻をかいたり、おならをしたりすることもあるかもしれません。緊張していると眠りが浅く、相手のおならで目が覚める、なんてこと も・・・・・・。自分のそういうところを見せたくない、相手のそういう部分を目撃してしまうのはまだこわい、そんな時は、別々の部屋に泊まるのもひとつの 手です。(コネクティングルームもオススメ!)せっかくの旅行なのに別々の部屋に泊まるのは、相手に変に思われるのでは? と心配な方は「僕のいびき、うるさいかもしれないから別々の部屋にしようと思うんだけど、どうかな?」と一言、聞いてみてください。彼女が「それでも良 い」と言ってくれたら、気にせず同じ部屋に泊まってくださいね。

② に関しては、バスタブにお湯をはった場合。あなたが先に入って後から彼女が使う場合、体毛が浮いていないかチェックしてからあがるようにしてください。長 年一緒に暮らしている家族のものなら気にならないかもしれませんが、正直、まだ付き合って間もない異性の体毛や汚れが浮いたお湯に浸かるのは、あまり良い 気持ちのするものではありません。というか、彼の後にお風呂に入ろうとして、そんなの見つけちゃった日には100年の恋も一気に冷めます。時間に余裕があ る場合は、一度バスタブのお湯を抜いて、彼女のために新しいお湯をはってあげると良いかもしれませんね。

③ に関しては、ニオイと汚れに関して。汚したら拭くのはもちろん、ニオイに関しても速やかに消すのが望ましいです。でも、ニオイはどうしてもこもってしまう ので、大きいほうをする時は、ホテルのロビー階でするのも良いかもしれません。部屋でくつろいでいる時にしたくなったら、適当に用事を作って「ちょっとロ ビーに行ってくる」と言えばOKです。レストランの予約でも良いですし、何かを買いに行くのでも良いでしょう。部屋に戻るついでに宿泊施設内のショップで お花やケーキ、アクセサリー、お土産品など、何かちょっとしたものを買って彼女にプレゼントすれば「このサプライズの為にあんなこと言ったのね♡」と思っ てもらえて一石二鳥です^^

④ 女性は、何もしなくてもいつもキレイだと思ってはいませんか?仮にそう見えたとしても、実はカゲでこっそり努力しているんです!1日くらいなら何とかなる かもしれないけれど、何日も一緒に居るなら、毛の処理だって必要なんです!全身永久脱毛している女性ならそんな心配はありませんが、たいていの女性はそこ まで徹底していないと思われますので、どうか、彼女がバスルームに1人でこもれる時間を作ってあげてください。旅行期間中、常にお風呂やシャワーを一緒に したがる男性も多いのですが、せめて2日に1回くらいは彼女があなたの為にからだを磨く時間を与えてあげてくださいね!ちなみに、私はメイクや着替えが早 いので、身支度にあまり時間がかかりませんが、髪を巻いたりすればそれなりに時間がかかるものなので、「女性の身支度は時間がかかるもの」と心得て、あま り急かさないようにしていただけると助かります^^

⑤ 特に海外で財布や携帯の紛失、盗難にあった場合、それだけで本人のテンションも下がりますし、せっかくの旅行が台無しになってしまうので、細心の注意を 払ってください。もし紛失しても慌てなくてすむように、あらかじめカード会社や携帯会社の連絡先を控えておくのをお忘れ無く!私の知人は、スペインに行っ たとき、彼が財布をなくしてしまい、カスタマーセンターの連絡先を調べている間にカードを使われてしまったことがあるそうです。パニクってオロオロしてい る彼の姿は見ていて心が痛んだとのこと。トラブルはいつ、どのように起こるかわからないので、危機管理はしっかりしておいていただけると心強いです♡

⑥ に関しては、特に海外旅行において、空港ラウンジが使えたり、リムジンで送迎してもらえたり、予約が取りにくいレストランでもなんとかしてもらえたり、空 港から自宅まで送ってもらえたりするようなので、資格のある方はぜひ、ゴールドカードなどお持ちになっていただければ、と思います。稀に、資格があるのに カードにこだわりがなかったり、カードを持っていても受けられるサービスに無頓着だったりするかたを見かけますが、海外でオペラに出掛けるときや素敵な デートの帰りなど、リムジンでお出迎えしてもらえると気分も盛り上がります。カード会社によってサービスの違いはあると思いますが、サプライズなどに有効 活用していただければと思います。

⑦ の現地集合、現地解散もアリ、というのは、移動距離に長時間かかる場合のお話です。例えば飛行機。3,4時間のフライトならそれほど問題はありませんが、 8時間以上のフライトだと、機内が乾燥しているので「メイクを落としてパックをしたい」とか「メイクを落として保湿しまくりたい!」というのがほとんどの 女性の本音です。機内で保湿ケアが出来なかった場合の女性がどうなるか、想像できますか? それはそれは想像を絶する恐ろしい光景が待っているのです よ・・・・・・。機内で保湿ケアが出来なかった女性は、化粧もはげてガサガサの肌、メイクのノリも悪いという最悪の肌コンディションで、心待ちにした素敵 な旅先での第一歩を踏み出すことになるわけです。早速浮かれてお出かけしたり写真撮ったりするのに、肝心の顔が残念なのは悲しすぎる!そして更に!これは 私の知人の体験談ですが、2人初めての旅行でヨーロッパに行った際、隣の席に座っていた彼が歯槽膿漏で口臭がものすごく、本人に自覚がないため、14,5 時間以上もの間、ずーっと話しかけられ続けて、食事もノドを通らなかったそうです。「女性の機内ですっぴんになりたい問題」にしろ「隣の席の口臭問題」に しろ、マスクをつければある程度回避出来そうですが、長時間のフライトだと寝るタイミングや、お手洗いの為に通路に出るタイミングなど気を遣うことも多い ので、エコノミーでの長時間フライトになるのであれば、いっそのこと現地集合、現地解散で移動中は好きに過ごす、というのもアリだと思います!

今回は、毛の話とかニオイの話に終始してしまいましたが、よろしかったら、参考にしていただけましたら幸いです。

日向 琴子

漫画家、モデル、WEBテレビ局社長、ラブホテル評論家。

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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