第1回　予防医学とは

　はじめまして、理学療法士の横手香菜と申します。

　今月より「紳士が知るべき健康」ということで、理学療法士の私だからこそ伝えられる本当の健康のことについて書かせて頂きます。

　初回はまず理学療法士ってどんな職業なのだろうと思う方もいると思うので、私の仕事のことについて少し説明します。 理学療法士とは（physical therapist 略してPT）病気や怪我は勿論の事、高齢になることで運動機能が低下した人々に対し、運動機能の維持・向上を目標にリハビリテーションを支援する医療専門職の事を言います。また病気や怪我になる前に予防するための運動指導等も行なっています。理学療法士は人それぞれの身体をみて個別性を評価し、その人に適した運動方法をお伝えすることができるのです。 人それぞれに適したアドバイスを医学的視点からみて、お伝えできるので皆さんも安心していただけるのではないでしょうか。 そして私は病気や怪我になる前に予防できることがたくさんあると思い、そのことについて少しでも知って頂けたらと思い書かせて頂きます。

 

　最近よく聞く言葉「予防医学」 一度は聞いたことあるのではないでしょうか。実は予防医学にも種類があります。

・1次予防…病気になる前に病気の原因と思われるものの除去や、健康増進を図り病気の発症を防ぐこと。

・2次予防…病気になった人に早期に治療し、病気の進行を抑えるように努めること。

・3次予防…後遺症のリハビリテーションや、病気の再発防止を行うこと。

 

　私は現在病院に勤務しているため、多くの患者様のリハビリテーションを実施していますが、入院する前にその患者様に会いたかったと何度も思いました。

そして病院勤務だけでは3次予防しか伝えられない！

日本の健康寿命を延ばすため、大勢の人の健康を守るためには、予防することが一番の近道であると思ったのです。

健康寿命が延びれば、「長く大切な人と一緒にいれる」「おいしいご飯が長く食べられる」「趣味活動が長く続けられる」など、自分の生きがいを感じながら生活することができるのです。

自分が70歳・80歳になったときのことイメージできますか？私は笑顔で大切な人と一緒に過ごしたいです。皆さんもそうではないでしょうか？

　そのために、ここでは簡単にできる予防医学についてこれからお伝えしていこうと思います。 自分の身体を守れるのは自分だけ。知識がついて自分の身体が守れたら大切な人の身体も守ることができます。素敵なことですよね。

笑顔溢れる生活が続きますように。

　次回からは実際に自分でできる予防医学についてご紹介させて頂きます。