Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士が知るべき魅惑のモロッコ

④モロッコの交通事情

みなさん、Salam Alaykum!
第4回『紳士が知るべき魅惑のモロッコ』では、モロッコの交通事情についてお話します。

まず空の玄関口、カサブランカにある国際空港からは、移動してメインの駅まで行く必要があります。そこで便利なのが鉄道ONCF(オニセフ)です。今後の予測はできませんが、以前は1時間に1本運航されていました。駅も1つ、行き先も1方向なので、看板に沿って向かえば間違える心配はありません。
起点となるカサブランカのメイン駅『カサヴォヤージャ』を目指しましょう!空港からは所要時間約30分です。
(カサヴォヤージャまではタクシーでも行けますが、時間やコスト、リスクを考えると断然鉄道がおすすめです。)

カサヴォヤージャまで来れば、移動手段が選択できます。モロッコの交通手段は大きく分けて3つ!1️⃣鉄道2️⃣バス3️⃣タクシーです。早速ですが、それぞれの特徴をお伝えしていきます。

1️⃣鉄道
主に西側を縦断するONCF(オニセフ)。旅行で訪れるような主要都市カサブランカ、ラバト、フェス、メクネス、マラケシュ等へは鉄道で行くことが可能です。普通や特急等の差はなく、長距離の各駅停車といった感じです。時折、移動販売がやってきて軽食を購入することができます。
座席は1等車と2等車があり、1等車は指定席、2等車は自由席です。現地の方との交流や雰囲気を楽しみたい方は2等車、静かに安全に過ごしたい方は指定席の1等車の方が良いでしょう。


また2年前には日本で言うところの新幹線、アフリカ初の高速鉄道『LGVモロッコ』が開業しました。カサブランカ(カサヴォヤージャ)とタンジェを繋ぎ、中間駅はケニトラ、ラバト・アグダルと2駅のみ。この4つの駅に行きたい場合は、断然この路線をおすすめします。
昨年タンジェからカサブランカまで実際に乗ってみましたが、まず時間が正確でした。定刻通りに出発し、ぴったり2時間半で到着!新幹線のように走行が静かで揺れることもありませんでした。車体も綺麗でシートも座り心地が良かったです。

2️⃣長距離バス
バスは国営のCTM、ONCFが経営するSupra Tours(スープラトゥール)、その他民営のローカルバスの大きく分けて3種類あります。


観光客にはCTMもしくはSupraToursが最適です。エアコンが完備されていたり、比較的綺麗です。また利用者も観光客が多いため、感覚的に過ごしやすいでしょう。どちらも購入の際に座席指定で、シートが確保されます。
CTMとSupraToursに大差はないので、バス停へのアクセスの良さや路線によって、使い分けると良いのではないでしょうか。

ローカルバスは、かなり安価です。しかし、治安面やサービス、所要時間等あらゆる面からみても、あまりおすすめはしません。

3️⃣ビッグタクシーとスモールタクシー
モロッコのタクシーには『ビッグ(グラン)タクシー』と呼ばれるものと『スモールタクシー』と呼ばれるものの2種類あります。その違いは至ってシンプル、走行範囲です。
まず『スモールタクシー』の走行範囲は、市内のみに限られます。旧市街から新市街の移動や、ホテルからバス停や鉄道駅までの移動に便利です。乗合タクシーと通常のものがあります。
乗合タクシーの場合は、出発地と終着地が決まっており、その道程であれば好きなところで降りることができます。また出発までに固定料金を支払います。座席が埋まるまで出発しないので、お急ぎの時は避けた方が良いでしょう。
通常のタクシーでは日本と同じく呼び止めて、行き先を告げます。メーター制もしくは交渉になります。また、乗合でなくても方向が同じであれば、ドライバーは他のお客さんを拾うので、それを避けたい場合は交渉しておきましょう。


『ビッグ(グラン)タクシー』は、スモールタクシーに対し、街と街を往き来する長距離タクシーです。長距離バスと同じ路線の場合もありますが、バスで網羅されていないエリアをカバーしているので、使い分けるととても便利です。
基本的に乗合で、料金は固定です。乗る時に支払をします。ドライバーを除いて6人乗りです!初めて利用した時にはとても驚きました。というのも、セダンでドライバーを除いた6人乗り!?なにか違和感ありませんか。そう、助手席に2人、後部座席に4人の計6人乗りです。現地の方は大柄な方が多いので、座席選びは重要です。最近はワゴンタイプのゆったりした車体もあるので、幸運に期待しましょう。

第4回『紳士が知るべき魅惑のモロッコ』では、モロッコの交通事情について大きく3種類ご紹介しました。
うまく使い分ければ、とても快適なモロッコ旅を送れること間違いなし!早く安心して旅立てる日がくるといいですね。

MIDORI

兵庫県出身。神戸女学院大学卒業。

現在は企業に勤める傍ら、アクセサリー作家として活動中。

大学卒業後は某メガバンクに勤務。プライベートでは海外旅行に魅了され、休みを見つけては旅立っていた。気づけば渡航歴25ヵ国!

その25ヵ国目のモロッコで運命の出逢いがあり、第二の故郷となる。

『日本とモロッコの架け橋』になるべく、モロッコの魅力を伝えようと一念発起し『Beauty Japan関西大会2020』にチャレンジ。

関西大会では本執筆権利を得る『男子専科賞』を受賞。

モロッコの魅力をご紹介しつつ、他ではあまり知ることのない経験談も交えてお伝えします。

 

Instagram

https://www.instagram.com/amorah_midori

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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