Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士と行きたいレストラン

頑固親父が作り上げるA級グルメ「NAGAOKA SAKUMO(ナガオカ サクモ)」

■A級グルメとB級グルメのマリアージュ

今夜の待ち合わせは、ラグジュアリーな大人の街、西麻布。

20代前半の頃は「麻布」というだけで憧れの場所で、そんな場所を常連のように案内してくれる紳士にときめいていたなぁ。

「西麻布の交差点まで」とタクシーで告げ、降りたところから歩いてすぐのお店が
「NAGAOKA SAKUMO(ナガオカ サクモ)」。

建物は真っ白な壁にガラスはなく、中がまったく見えない。これは知らない人は中々入りづらいもの。
扉を開けて中へ入ると、いかにも頑固そうな親父さん。彼が‘長岡作茂さん’なのだ。

神戸で20年間お好み焼きを焼いてきたという作茂さん。見た目は頑固親父だけど、話し出すと、その気さくなしゃべりにびっくり!食材のことから、お好み焼きについて、自分のお店がどうしてこうなったのか、などなど色々話してくれる。

鉄板越しにする会話も悪くない。

お料理はおまかせのコースのみで、目の前にある大きなガラスケースの中に入っているその日の新鮮な魚介を鉄板で調理してくれる。
「もちろん、途中で粉モノ入るけど」と作茂さん。 喜んで!とワクワクして待つ。

コースの最初は、野菜の鉄板焼きから。素材にあわせた水分調節をした焼き方が絶妙で、玉葱や茄子、蓮根など、どの野菜もシャキシャキ感を残しつつ、甘い。

蛤の酒蒸しやA5ランクの飛騨牛のステーキなど割烹で頂くようなお料理が、ネギ焼きやお好み焼きの合間に出てくるという斬新なスタイル。
‘粉モノ’は奥の鉄板で焼いて、一人分にカットして出して頂く。

A級グルメと言われる牛ステーキもB級グルメと言われる粉モノも、同じ鉄板で焼く‘作茂スタイル’。
これは長年鉄板と向き合ってきた作茂さんだからこそできる技。

ただ食べるだけじゃなく、鉄板越しに色々な会話を楽しみながら頂くと、さらに美味しいと思う。
味はその場の空間と雰囲気で何倍にも美味しくなるのだ。

今夜も紳士と素敵な夜を堪能。
おやすみなさい。

「NAGAOKA SAKUMO(ナガオカ サクモ)」

住所:東京都港区西麻布1-11-13 ひろしま ビル1F
電話:03-6432-9980
URL:http://nagaokasakumo.jimdo.com/

はつ

1984年生まれ、都内在住。好物はワインと和食とオシャレなカウンター。

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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