Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士が知るべき女性のもてなし方

「雨の日は家に呼ぼう!」

今年もまた梅雨入り宣言が気にかかる頃となりましたね。

雨が多い時期は外に出るのも億劫になりがちです。最近では雨の日でも楽しめるお出かけ先が増えてはいますが、たまには彼女(気になる女性)を家に招待して、お気に入りの音楽をかけて2人でのんびり過ごす時間を楽しんだり、DVD鑑賞を楽しむのもいいですね。お互いのプライベートな空間でともに時間を過ごすことで意外な一面が見えたり、新鮮な気持ちになったりするかもしれません。

図1

女性の嗅覚は敏感?

他人の部屋におじゃますると、どうしても「その部屋特有のニオイ」を感じるものです。
それが心地よいニオイであれば問題はありませんが、不快なニオイだと楽しいはずの時間が憂鬱なものになってしまいます。
特に男性の部屋は独特の生活臭が出てしまいがちです。
それに梅雨時期となるとジメジメ湿度も高く雑菌も繁殖しやすくなるのでなおさらです。

では、どんなニオイだと女性の好感度が高まるのでしょう?

図2

ここでまず、男女間の嗅覚の違いについて触れたいと思います。

脳科学者であり人間性脳科学研究所所長 武蔵野学院大学大学院教授である澤口俊之氏によると、女性は男性よりも嗅覚が鋭くニオイに敏感で、本能的に自分に合うニオイのする男性を選ぶ性質があるそうです。
人間は、自分と相性の良い遺伝子を持っている異性を「ニオイ」で判別する能力を、生まれながらに備えていると言われています。

このことを証明した面白い実験があります。
1995年に、スイスの動物学者ヴェーデキント博士が行った実験です。まずは、44人の男子学生に2日間、同じTシャツを着用し続けてもらい、次に、そのTシャツのニオイを50人の女子学生に嗅がせ、「大好き」から「大嫌い」までの10段階に分けて評価してもらいました。その結果、女子学生は、免疫をつかさどるHLAという遺伝子の型が自分と遠い人のニオイを「好き」と判断し、近い人のニオイを「嫌い」と判断したそうです。
ちなみに、月経周期の真ん中にある女性だけが被験者として選ばれたそうです。この時期は、女性の嗅覚が通常の100倍ほど鋭くなると言われているためです。
このHLAという遺伝子は、生物の免疫をつかさどり、ウィルスや病原体といった対外からの侵入者を捕まえる遺伝子なんです。その型は数千万とおりあるとも言われ、他人との差異を「遠い・近い」という概念でとらえることができるものです。
そして、体内に存在するHLAの型が増えれば増えるほど免疫のバリエーションが豊富になり、捕まえられる外敵の種類も多くなります。
つまり、HLAの型が遠い男女の間に生まれた子どもは、先天的により多くの病気に対抗できる強いカラダを持って生まれてくるということです。
それを知っている人間の本能が、ニオイの「好き・嫌い」というカタチで、より優秀な遺伝子を残せる相手を自分自身に知らせていたのです。

「本能レベルで好き嫌いを判断する、そしてその能力は女性の方がより強い」

こうしたことからも、女性を部屋に招くときには、いつも以上にニオイ=香りに気を配らなければならないということが分かりますね。

理屈じゃない、本能を動かす「香り」

思いがけず自分の好きな香りに遭遇したとき、ドキドキしたり幸せな気持ちになったりしたことって誰でもあると思います。
人間の嗅覚は脳の記憶を司る海馬や「感じる脳」と言われる大脳辺縁系と直結していて、情報処理を受けず本能に直接作用します。ですので、男性よりも優れた嗅覚をもつ女性は、自分の好きな香りに出会うと感情や本能を刺激されドキッとするのです。
香りをうまく使ってその場の雰囲気を演出することは、女性のドキドキ感を高めるテクニックにもなるということです。

ただし、香りを選ぶときに注意するべきこととして、女性は嗅覚が鋭いので強すぎる香りは避けた方がよいということもお伝えしておきます。香りはほのかに香る程度で十分です。

図3

女性をもてなすアロマテラピー

アロマテラピーという言葉もここ数年でずいぶん世の中に浸透してきました。まだまだ女性のものというイメージが強いようですが、男性の間でも「ストレスマネジメント」として興味を持つ方が増えてきているようです。女性を部屋へ招く際には、本能をも動かすことのできる、植物から取り出した天然の香りでぜひ迎えてください。

精油(=エッセンシャルオイル)を持っていない場合でも、インテリアショップや雑貨屋さんなどでアロマキャンドルや、アロマディフューザーなどを手に入れることはできます。精油を持っていれば女性好みの香りをブレンドするのもよいと思います。持っていない場合は手軽に香りを楽しめるグッズ(キャンドルやディフューザーなど)を利用するのもよいかと思います。キャンドルにはゆらぎによる癒しの効果も期待できるのでおすすめです。

では、どういった系統の香りが女性に好まれるのでしょう?

香りは主観ですので、もちろん個人差はあります。ですが、比較的万人受けする香り、好まれやすい香りの系統がありますのでそちらを紹介します。

(キャンドル、ディフューザーなどはすでに数種類ブレンドされているものも多いですね)
図4

■オレンジやレモン、ベルガモットなどの柑橘系の香り
フレッシュでさわやかな香りが気持ちを前向きにし、楽しく幸せな気分になります。

■ヒノキ、ユーカリなど森林、木々、草など緑を彷彿させる香り
ナチュラルで清々しく深呼吸したくなるような香りでリフレッシュできます。

■森林浴、土を思わせるようなウッディー系の香り
優しく暖かみがあり、安心感を与える香りで落ち着いた気分になれます。

ラベンダーやローズなど、ハーバル調、フローラル調の香りを好きな女性も多いですが、上記の系統の香りに比べて少し重たくなりますので、本人の好みを事前に聞いて知っている場合などをのぞいては、最初は無難にいったほうがよいかと思います。

精油で香りを楽しむ場合は芳香器があればそちらで、もしもなければ、きれいな器に塩をいれてそこに精油を3~5滴ほど落とす方法での芳香浴でもよいかと思います。

あくまでさりげなく、時折ほわっと香る程度がよいのです。

それから最後に、アロマを楽しむ前に気をつけてほしいこともお伝えしておきます。
まずは生活臭の対策をしっかりしたうえで香りを取り入れてください。

部屋の換気をしっかりすること、掃除機をこまめにかけること、洗濯物を溜めこまないこと、洗濯物を部屋の中で干さないこと、ごみはできるだけ早く捨てること、喫煙者は、タバコは部屋では吸わないようにすることなど、ニオイのもとをしっかり断ってからアロマテラピーの香りを楽しみましょう。

部屋に入った瞬間の第一印象が大切です。
よい香りのする男性の部屋は、暮らしを丁寧に楽しんでいる印象を与え、一気に好感度がアップし、会話が弾むに違いないでしょう。

 

図6

第2回記事担当 山下美紀(やました みき)
Kahua~relaxing on earth~代表 ・デイリーアロマスペシャリスト
(一社)日本アロマ蒸留協会 理事

アロマテラピーやメディカルハーブなど植物のチカラをもっと日常に取り入れることを提案、心と身体を【根っこ】から鍛え元気にするサポートをしています。
仲間とともに立ち上げた一般社団法人日本アロマ蒸留協会では、本物の香りを手軽に楽しみながら、料理やスキンケアなど家族の健康にも役立てていくことができる次世代アロマテラピーとして、一番身近なキッチンで香りを作る「キッチン蒸留®︎」を推奨。
http://salonezecaffe.com/introduction/2012/12/post-32.html

サロネーゼカフェ©  

自宅をサロンに、お料理やマナーなどを教える先生、サロネーゼが集まるコミュニティ。
主に二子玉川やたまプラーザを中心に約100名超のサロネーゼが登録。
サロネーゼが講師のイベント企画やキャスティング協力、企業とコラボした商品やサービスの提案、プロモーションなどのお手伝いをしている。
また、新しい女性の生き方であるサロネーゼを応援するために、3月6日を「サロネーゼの日」として記念日制定。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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