Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士が知るべき女性のもてなし方

実りの秋 & サンクスギビングデー

最近めっきり秋らしくなって来ましたね。実りの秋、食欲の秋の到来です。これから、沢山の美味しいものが出てくると思うとわくわくします!

image1

さてアメリカとカナダの人々にとって秋はハロウィンやサンクスギビングなどのイベントのシーズンです。日本ではここ数年「ハロウィン」が大変な盛り上がりを見せていますが、アメリカとカナダでは秋の大イベントは「Thanksgiving day / サンクスギビング デー」です。アメリカとカナダの人々にとってはクリスマスに次いで欠かすことの出来ないお正月の様な一大イベントなのです。ちなみにアメリカでは11月の第4木曜日で、カナダでは11月の第2月曜日です。
日本ではまだサンクスギビングはあまり馴染みがありませんが、サンクスギビングを一言で言うと「収穫感謝祭」ですが、せっかくですので今回はサンクスギビングがどういうものなのかもう少し詳しく紐解いてみたいと思います。

1620年にイギリスからアメリカ大陸に移民が入って来て、アメリカの先住民(インディアン)と移民との間で宗教の対立による争いが始りました(キリスト教のカトリック系とプロテスタント系 / イギリスのバックグラウンドはプロテスタント系)。しかし、後に仲良くしようということになり、移民はインディアンから南瓜やトウモロコシの種をもらい、農作業など色々と教えてもらい、共に秋に収穫した作物と、インディアンに助けられながら生き抜いて来れたことに感謝をし、お祝いしたのがサンクスギビングのいわれだとされています。ですのでアメリカの小学生たち(低学年)が学校でサンクスギビングについて学ぶ時に見せられる絵画には必ず、羽の付いた髪飾りのインディアンと帽子を被った白人の姿が描かれています。

1621年11月に初めてのサンクスギギビング。この一番最初のサンクスギビングにインディアンたちが5頭の鹿を移民に贈ったとされています。

1789年11月26日にジョージ・ワシントン大統領がサンクスギビングの食事に鹿とトウモロコシを食べました。

1863年にエイブラハム・リンカーン大統領がサンクスギビングを国の祝日として制定しました。(それまでは大統領の宣言によって不定期に祝われていました。)

サンクスギビングの食事

こんにちサンクスギビングの食事は七面鳥(ターキー)&クランベリーソース、パンプキンパイが定番ですが、「鹿とトウモロコシ」がどのように「ターキー&クランベリーソース&パンプキンパイ」に変わったかというと、子供の童謡でおなじみの「メリーさんの羊」を作った、サラ・ジョセフ・ヘールさんという女性が19世紀に、1827年に移民によって書かれた日記を読みながらメニューを考案したとされています。ターキーはアメリカ人にとって、日本のお正月のお雑煮の様な物で、内側にスタッフィングと言って詰め物をする家、しない家などそれぞれの家によって違います。ターキーに添えるソースはグレイビーソース(肉汁と焼き野菜で作るブラウンソース)とクランベリーソースが定番です。クランベリーソースは酸味のあるクランベリーを砂糖や、蜂蜜、メープルシロップなどで煮てソースにした物で、こちらも家庭によってそれぞれのお袋の味があります。まさに日本のお雑煮のように醤油系なのか、白味噌系なのか、具に何を入れるかみたいな感じです。
「ターキーは1羽がかなり大きいので日本のオーブンには入らなくて断念した」。という話を時々聞きます。またターキーは焼くのにかなり時間がかかり、ささみの様にバサバサしてとても淡白な味わいなので日本人の口にはあまり合わない様な気がしますが、外国人が集まる様なレストランでは(六本木など)サンクスギビングにターキーを味わえるお店もありますので、探してみては如何でしょうか?

またアメリカで普段、食前にお祈りをしない人たちもこの日は盛大な食事の前に皆で手を繋ぎ食卓を囲み輪になり、一人が代表で収穫物と、生きていることへの感謝の祈りをしてからパーティを始めます。
またアメリカ人の夫婦でサンクスギビングとクリスマスのどちらを奥さんの実家で過ごし、どちらを旦那さんの実家で過ごすかをめぐって夫婦喧嘩になることもあるそうです(笑)。とにかくサンクスギビングは大イベントなので、その日は必ず家族が集まって盛大にお食事を楽しみます。お店などもほとんどが閉店しますし、この日の前後は飛行機のチケットも取り難くなり、高速道路も大渋滞します。

image2image3image4

 

大統領によるTV用のパフォーマンス

20年ほど前にジョージ.W.ブッシュ大統領がホワイトハウスに1羽の七面鳥を連れてきて、「ラッキーターキー」として、「大統領の恩赦で、食べずにずっと飼ってあげるよ」。というパフォーマンスをして以来、毎年サンクスギビングデーにはホワイトハウスに七面鳥が運ばれて来て、「今年のラッキーターキー」としてTVで放映されます。七面鳥に大統領の恩赦なんて、アメリカらしいユニークなパフォーマンスです。もちろんこの後、ホワイトハウスで大統領一家は別のターキーを堪能することになるのですが。

如何でしたか?本場のサンクスギビングのミニ知識を知った上で、今年は六本木界隈のレストランでサンクスギビングディナーを味わってみては如何でしょうか?

 
サロネーゼのご紹介

pasted-graphic-16-200x300

第7回記事担当サロネーゼ 売間良子(うるま りょうこ)
料理研究家・グルメ クッキング ファクトリー主宰

結婚を機に外資系企業の秘書を退職。5人の子供の子育てが一段落したのを機に得意の料理を仕事にする決意を。 夫は日系人、子供達はアメリカンスクリールに通い、義理の姉一家はL.A.在住、義理の弟はイギリス人でN.Y.在住という国際的な家族構成。レッスンでは「簡単でお洒落な美味しい料理」と「おもてなしの心」をお伝えしている。

http://salonezecaffe.com/introduction/2016/04/post-114.html

 

サロネーゼカフェ©  

自宅をサロンに、お料理やマナーなどを教える先生、サロネーゼが集まるコミュニティ。
主に二子玉川やたまプラーザを中心に約100名超のサロネーゼが登録。
サロネーゼが講師のイベント企画やキャスティング協力、企業とコラボした商品やサービスの提案、プロモーションなどのお手伝いをしている。
また、新しい女性の生き方であるサロネーゼを応援するために、3月6日を「サロネーゼの日」として記念日制定。

サロネーゼカフェ© HP    http://salonezecaffe.com/
サロネーゼカフェ© Facebookページ   https://www.facebook.com/salonezecaffe/
運営会社 有限会社ハッピー・キューブス HP   http://happycubes.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

おすすめのたしなみ