Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のための焼酎入門

第7回「泡盛って一体何なのか?」

ここのところ日本酒三昧の毎日を過ごしている担当の山口です。
この時期は限定酒がたくさん世に出てきていて、ワクワクしっぱなしです。
名酒「久保田」の30周年記念酒も発売されましたしね~。
そろそろ懐具合も心配し始めなければいけませんね…。

さて前回の最後に予告のように一文入れておきましたが、今回は「泡盛とは」がテーマです。
飲み屋での会話でたま~に話題になりますよね。
「結局、泡盛って何なの?」ってやつです。
沖縄の酒のことだよとか、いやいやタイ米を使った米焼酎だとか、はたまた40度くらいの酒だとか…。
今回もせっかくなんで、簡単に正しい認識を学んでいきましょう。

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まず月並みではありますが、某百科事典による定義を次に挙げてみましょう。
「原料は米。アワモリコウジカビという黒麹菌を用いた米麹によってデンプンを糖化。酵母でアルコール醗酵させた醪を一回だけ蒸留した琉球産の蒸留酒。」
…な、なるほど…。
こういう説明って正しいんですけど、今一つわかりにくいですよね。

まとめてしまいましょう。
泡盛たる条件を3点に簡略化してみました。
1、原料は泡盛用の黒麹菌で仕込んだ米麹
2、醗酵させるのは1回だけ(全麹仕込み)
3、蒸留するのも1回だけ(単式蒸留)
以上が、泡盛の絶対3条件となります。
あれ?なんか足りない感じがしますよね。

第一に沖縄県で造られたものでなくてもいいのかということ。
実は現在は沖縄県産でなくとも泡盛を名乗ることが可能になっているんです。
泡盛の原料と製法を守れば、それは泡盛ということができます。
また、それと区別するために沖縄産の泡盛だけは琉球泡盛と銘打つことができるようになっています。

第二に原料米はタイ米でなくてよいのか。
現在は特にルールとして定められてはいません。
歴史的背景があって主にタイ米が使われてきたということなんです。
最近では地産地消をテーマに国産米を使った泡盛も増えてきています。

第三にアルコール度数は何度でも良いのかです。
基本的には焼酎と同じ制限があります。
45度以下であれば泡盛と呼べます。
だから花酒という60度のものは、泡盛の初留取りですがスピリッツに分類されています。

ここまでざっと泡盛について語ってきました。
今回はテーマがざっくりしているので、簡単に説明をしてしまいました。
またそのうちちょっとずつ深く掘り下げてみようかと思っていますので、どうぞご期待を。
それでは今回もおすすめの焼酎を紹介しておきます。
今回は南国奄美の黒糖焼酎を用意しました。

* 今回のおすすめ焼酎 *

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「ろっけんろー」

黒糖焼酎・12度・鹿児島県・奄美大島酒造
ロックで気軽に飲めるように12度という軽い焼酎に仕上げています。
奄美大島産の黒糖を原料に、2年超熟成させて、爽やかな風味を醸し出しています。

 

山口 昌宏
焼酎・梅酒が日本一、GEN & MATERIALを経営。酒全般マニアの元バーテンダー。

株式会社GENコーポレーション社長。
バーテンダーをしている中で、2000年に焼酎と出会いマニアに。
焼酎ブームの火付け役ともされるEN-ICHIで修業後、独立。
現在、東京・渋谷に数店舗を持ち、大阪にプロデュース店有。
昨年、兵庫・高砂に焼酎日本一の店舗「セイエイカン」を開店。

東京 焼酎&梅酒Bar GEN&MATERIAL

和歌山おでんと焼酎専門店セイエイカン

和歌山おでんと焼酎専門店セイエイカン インスタグラム

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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