Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のための焼酎入門

第37回「焼酎を造っていない都道府県はあるのか?」

先月地震があったばかりなのに、今月は豪雨…。

今回は範囲も広く、広島や岡山・愛媛などの災害がひどかったようです。

その為、ワタクシのいる兵庫県はあまりニュースに出ませんでした。

…が、ほとんどの河川が決壊寸前までいきました。

お店のすぐ近くを流れる一級河川、加古川もギリギリでした。

なんとかもってくれて良かったです。

…と言いたいところですが、当店は地下倉庫が水浸し。

腰くらいまで水に浸かってしまいました。

何本かの焼酎、1升瓶が完全に水没…。

テンション低めですが、今日も頑張ります!

 

さて今回のテーマは日本全国にある焼酎蔵についてです。

実は焼酎ブームのたびに焼酎を造る蔵元は増えてきています。

今では清酒蔵が酒米や酒粕を原料に焼酎を造ることも当たり前のようになっています。

そんな中いまだに頑なに焼酎を造ってない自治体はあるのか?

あるとしたらどこなのか?

これは焼酎バーでは時々話題に上る話です。

この機会に検証してみましょう。

 

まず本格焼酎の製造量のランキングから見てみましょう。

実はいまから3年前に1位の逆転劇が起きました。

現在は生産高1位は宮崎県なんです。

それまでは鹿児島県が1位でした。

さすが焼酎王国というイメージだったんですけどね。

鹿児島県は第2位。

3位は大分県だそうです。

本格焼酎自体の生産量の約80%は九州ですので、この3県は妥当ですかね。

ただし鹿児島県約180蔵に対して、宮崎県約45蔵。

宮崎県の大規模工場での生産がすごい、ということができると思います。

 

ちなみに酒造別で生産高を見た場合が以下の通り。

1位 霧島酒造(宮崎) 「黒霧島」など

2位 三和酒類(大分) 「いいちこ」など

3位 雲海酒造(宮崎) 「雲海」など

2016年調べのものですが、主要銘柄も各酒造記載してみました。

さすが産業革命以降の工場制機械工業!(笑)

 

ついでに甲類の焼酎についても見ておきましょうか。

1位は千葉県、2位が群馬県、3位が福岡県だそうです。

意外に見えるかもしれませんが、千葉県には大手メーカーがあります。

群馬も福岡も同様の理由ですね。

 

他にこんなランキングもあります。

酒類購買力の順位付けです。

簡単にいうとお酒に対してどのくらいのお金を使っているかということです。

1位秋田県、2位青森県、3位山形県だそうです。

東北の人は全国的に見て収入は低めの水準なのに、酒代には糸目は付けないと言えますね。

焼酎の売上が低迷する今日。

九州産の本格焼酎が売れている北限が宮城、福島、茨木あたりと言われています。

そこからさらに北方に焼酎の活路が見いだせるということがうかがえますね。

 

話はずいぶんと脱線してしまいましたが、それでは本題です。

本格焼酎を造っていない都道府県は…。

それはありません!

現在は47都道府県どこででも焼酎が造られているということです。

でもそれはなんと2006年にある自治体が最後に滑り込んだからです。

それはどこかというと…実は大阪府です。

大阪府には2018年現在でも焼酎蔵は1つしかありません。

少し詳しくお話ししましょう。

 

唯一の本格焼酎を造る大阪府の蔵、それが壽酒造さんです。

そのたった1つと言われる焼酎銘柄は「國乃長」という名前です。

原料でいうと酒粕なので、吟醸香のきいた粕取焼酎ということになりますね。

実はワタクシのお店では都道府県別に焼酎を並べています。

でも大阪府のところは空いているわけではありません。

大手の酒造会社のいくつかは大阪府に拠点を置いていて、製造地は大阪になっていたりするんです。

これまで意外と皆さんに今回の事実が知られていなかったのにも、そんな理由があると考えられますね。

 

それでは日本酒を造っていない都道府県はあると思いますか?

日本国内では酒と言えば1番に日本酒!

そんな清酒を造っていないのは…。

これも現在はなくなりました。

なくなりました?…ということはあったんですね、最近まで。

それは鹿児島県です。

 

今から5年ほど前に40年ぶりとなる鹿児島県産の日本酒を発売したそうです。

銘柄は「薩州正宗」。

焼酎蔵でもある濱田酒造さんが製造・販売しています。

焼酎をさらに進化させるための清酒造り。

そんな中から生まれた商品だそうです。

 

ちなみに沖縄県にも日本酒が存在します。

半世紀以上も前からずっと造られている銘柄「黎明」が沖縄唯一の清酒です。

こちらも泡盛をメインで造る蔵が造っているものです。

そんな泰石酒造さんは現在は2代目が酒造りを引き継いで続けています。

 

さて今回は大きく脱線するお話しもあり長くなってしまいました。

でもまた1つ焼酎のウンチクが皆さんの中に蓄えられたならよしとしましょう。

これからもまたいろんなランキングにも注目してみたいですね。

当然、焼酎関係の様々なランキング。

そんな回もあってもいいですね。

 

それでは今回もおすすめの焼酎を一本紹介します。

鹿児島の日本酒のくだりで出てきた濱田酒造さんの、こちらは焼酎です。

蔵は今年創業150周年を迎えられたとのことです。

おめでとうございます~。

皆さんも是非飲んでみて下さいね。

 

* 今回のおすすめ焼酎 *

「海童 春雲紫」

芋焼酎・25度・鹿児島県・濱田酒造

鹿児島県産の希少紫芋「頴娃紫」と白麹で仕込む粗濾過芋焼酎。

紫芋特有の味わいと香りが濃厚で、芋本来の旨みを贅沢に感じられる。

 

山口 昌宏
焼酎・梅酒が日本一、GEN & MATERIALを経営。酒全般マニアの元バーテンダー。

株式会社GENコーポレーション社長。
バーテンダーをしている中で、2000年に焼酎と出会いマニアに。
焼酎ブームの火付け役ともされるEN-ICHIで修業後、独立。
現在、東京・渋谷に数店舗を持ち、大阪にプロデュース店有。
昨年、兵庫・高砂に焼酎日本一の店舗「セイエイカン」を開店。

東京 焼酎&梅酒Bar GEN&MATERIAL

和歌山おでんと焼酎専門店セイエイカン

和歌山おでんと焼酎専門店セイエイカン インスタグラム

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

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