Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのアートデート

世界で突出するクリエイターに贈られる『高松宮殿下記念世界文化賞』!30周年の受賞者5名のうち女性2名にフォーカス

  今年で30周年を迎える『高松宮殿下記念世界文化賞』の記者会見と授賞式典が2018年10月22日と23日に開催されました。例年のことながら、受賞者陣が豪華です。
毎年各分野で既に突き抜けた功績をあげている方々が受賞する『高松宮殿下記念世界文化賞』。2018年は女性の受賞者が2名で、そのうち1名が日本からの彫刻部門中谷芙二子さん。
2017年12月から2018年3月まで銀座のエルメスギャラリーにてダイナミックな霧のアートを実現した記憶も新しいところ。もう1名は、「シェルブールの雨傘」や「インドシナ」など数々の名作映画に出演しているフランス人女優のカトリーヌ・ドヌーヴさん。


記者会見の様子                     カトリーヌ・ドヌーヴさんと中谷芙二子さん

【ホテルオークラの記者会見にて】
 彫刻部門中谷芙二子さんが『子供や犬が入っては出て楽しんでくれます。子供や犬にモテるアートです』と茶目っ気を出してコメントしたのが印象的でした。


記者会見での中谷芙二子さん

  赤いドレスのカトリーヌ・ドヌーヴさんは、言わずと知れたフランスの大女優。『世界一の美女』としても名を馳せましたね。70歳を越えてなお、好奇心にもとづいて、自分に響いた脚本の映画に出演するとのこと。主役か脇役かはあまり気にしないそうです。意外とコメディ映画への出演もお好きとか!そういえば、フランソワ・オゾン監督の『8人の女たち』などは、コメディ仕立てですね。


記者会見でのカトリーヌ・ドヌーヴさん

 【受賞者のみなさん】
絵画部門
ピエール・アレシンスキー
彫刻部門
中谷 芙二子
建築部門
クリスチャン・ド・ポルザンパルク
音楽部門
リッカルド・ムーティ
演劇・映像部門
カトリーヌ・ドヌーヴ

 【明治記念館の授賞式典にて】
 10月23日には、常陸宮同妃両殿下をお迎えしての授賞式典が明治記念館にて開催されました。30周年を迎える『高松宮殿下記念世界文化賞』は、受賞者総数が154人となりました。受賞者お一人につき賞金1500万円という規模からも、クリエイター達への功績が偲ばれます。


賞を主催する日本美術協会会長の日枝久氏        常陸宮、同妃両殿下

 終始ひときわ注目を集めていたのはフランス人女優のカトリーヌ・ドヌーヴさん。安倍首相のビデオメッセージでも一番最初にコメントされました!

 
賞を受け取るカトリーヌ・ドヌーヴさん          安倍首相のビデオメッセージ

  彫刻部門中谷芙二子さんの霧の彫刻に魅了されていた私は中谷さんを直撃取材!ロンドンのテートモダンでの個展大成功のエピソードや、きたる水戸芸術館での個展について生き生きと語ってくださいました。1970年の大阪万博の『霧の彫刻、ペプシ館』にて既に歴史に名を刻み、『霧の森、国営昭和記念公園』は常設となっている中谷さんのこれからのご活躍も楽しみです。

         
中谷芙二子さんをインタビュー                 授賞式典カクテルパーティーでの中谷芙二子さん

  2018年10月27日から始まる中谷さんの水戸芸術館での個展についても伺いました。個展のテーマは『レジスタンス』。『抵抗』という意味ですが、霧は人を傷つけないので『平和的な抵抗』。ステキですね。必ず行かなければ!

 それでは、みなさん、good luck! アートと共に楽しいひとときを!

 【高松宮殿下記念世界文化賞概要】
高松宮殿下記念世界文化賞は、日本美術協会によって1988年に創設されました。
絵画、彫刻、建築、音楽、演劇・映像の各分野で、世界的に顕著な業績をあげた芸術家に毎年授与されます。国境や民族の壁を越えて全世界から選ばれた受賞者たちは、私たちの時代の文化芸術の世界を代表する人たちです。
※高松宮殿下記念世界文化賞ホームページより。
HP: http://www.praemiumimperiale.org/ja/

菊池麻衣子 
【現代版アートサロン・パトロンプロジェクト代表、アートライター、美術コレクター】
東京大学卒:社会学専攻。 イギリスウォーリック大学大学院にてアートマネジメントを学ぶ。ギャラリー勤務、大手化粧品会社広報室を経て2014年にパトロンプロジェクトを設立。

【月刊誌連載】2019年から《月刊美術》「菊池麻衣子のワンデイアートトリップ」連載、《国際商業》アートビジネスコーナー連載
 資格:PRSJ認定PRプランナー
同時代のアーティスト達と私達が展覧会やお食事会、飲み会などを通して親しく交流する現代版アートサロンを主催しています。 美術館やギャラリーなどで「お洒落にデート!」も提唱しています。

パトロンプロジェクトHP:  http://patronproject.jimdo.com/
パトロンプロジェクトFacebook: https://www.facebook.com/patronproject/
菊池麻衣子Twitter: @cocomademoII

インスタグラム:https://www.instagram.com/cocomademois/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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