Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

参加者みんなが表現して輝いた✨アートサロンパトロンプロジェクト新年会レポート🎍

2023年1月9日、設立9年目の現代版アートサロン「パトロンプロジェクト」の新年会を開催しました。
場所は、20年ほど前からリトミックの教室として活用されてきたスタジオです。40畳以上あって広々。グランドピアノや大きな鏡があり、靴を脱いで入る場所なので、足を踏み入れた瞬間から自由な開放感を感じます。
「パトロンプロジェクト」新年会では、ここに5名のアーティストと、アートが好きな大人と子供が約20名集まりました。

企画した私は、集まった皆が開放感溢れる雰囲気の中で自由なマインドになり、お菓子で和みつつも色々な刺激が飛び交う会になるよう準備しました。

自由な場所作り

最初に5名のアーティスト達から、作品の説明や今年の展覧会予定などを発表してもらうことにしていたのですが、かた苦しい講義みたいにならないように、普通の椅子だけではなく、カラフルな座布団やくまのプーさんのミニチェアーなどをランダムに用意しました。
足を伸ばして座ったり、究極寝転がって聞いてもいいよ!という演出です。

グランドピアノもちらっと見せて、大きな鏡を2つ出して、非日常的な空間も演出しました。

もちろんホワイトボードを使って発表をしてもOK!

アフタヌーンの時間帯でしたので、お茶しながら話が弾むよう、ささやかですが色々な種類のスイーツをご用意しました。

子ども達には、「うさぎ」をテーマにお絵描きするスペースを用意。

みなさんのリアクション
こんな感じで、みなさんそれぞれ居心地のよい場所を確保!

1時間ほどの発表タイムは次のような感じです。
最初は、パトロンプロジェクトを主催する菊池麻衣子より、

パトロンプロジェクトについて説明。

【概要】
パトロンプロジェクトは2014年に菊池が立ち上げました現代版のアートサロンです。おかげさまで来年10周年となります。
今年は、この飯田橋のスタジオを借りられるようになりましたので、こちらでの定期開催など企画中です。パトロンプロジェクトは、ヨーロッパのブルジョワとアーティストとの交流サロンがもとのイメージですが、現代版ですので、ずっとカジュアルでポップなアートサロンとしています。
「パトロン」とつけたのは、ただウェ~イと鑑賞するだけで終わりではないという意味を込めました。せっかく同じ時代に一緒に生きて活躍しているアーティストたちと会うチャンスがあるのですから、親しく交流しながら、受け身ではなく、有機的に一緒に発展していけると良いなと思ったからです。
具体的には、作品を購入することがアーティストの制作費にもなり制作のモチベーションにもつながるので、一番わかりやすい「パトロン」の姿ではあります。
でも、パトロンと言っても一人で高額な作品をオーダーするとかではありません。アーティストから直接話を聞いていいなと思った作品を持って見たり、鑑賞した作品について文章を書いて発信してみたり、写真を投稿してひろめたり、そんな広義の関わり方が現代的パトロンらしいと思います。
実は、歴史的なパトロンも、お金を払う大富豪ばかりではなかったようです。制作場所を提供するけど買わないパトロン、人脈を紹介するだけのパトロン、称号など名誉を与えるだけで買わないパトロン、本を出版して広めることで応援するパトロンなど、形態は様々。
現代はさらに激しく多様化していますので、私たちも自由な発想でいろいろなアートのパトロンが生まれるような活動ができると面白いのかなと思っています。
パトロンプロジェクトアーティストのみなさんは、こんなアートサロンをファミリーのように一緒に盛り上げていけると良いなと思って私からお声掛けした皆さんです。
アーティストのみなさんに対して、パトロンプロジェクトからは、展覧会の企画をプロデュースしたり、メディア向けにPRを実施して露出を図ったり、販売促進や、海外ギャラリーとのリレーションを作ったりなどしています。そして、展覧会に合わせて鑑賞ツアーやワークショップなどを企画して濃厚な参加型企画を続けています。

ここからは、今回出席してくださった、

5人のパトロンプロジェクトアーティストからの発表

です。
トップバッターは立体美術家の川上和歌子さん。
パトロンプロジェクト立ち上げの時から参加いただいています。

インコを持っているのが川上和歌子さん

ご自身と同じ大きさのインコの作品を作り続け、インスタレーションを制作してきたお話をしてくれました。「大きな力に作らされているような感覚。インコのしもべです」という言葉が印象的でした。4月には、NAZUKARIWAREHOUSE(千葉)という大きなギャラリーで個展を開催予定。柿の木林の向こう側にある、カフェも心地よい巨大ギャラリーで一緒にパトロンプロジェクトを開催します。

次は、画家の井澤由花子さん。美しい色彩と緻密な画面構成が魅力の水彩画を描いています。

日々のことや出産、家族が紡ぐ、生命の記憶が風景となっています。10年前に菊池と出会った思い出深いお話もあり!去年、ギャラリー椿(京橋)での大きな個展を終えて、1月13日から西荻窪のギャラリーフェイストゥフェイスでグループ展開催。西荻窪でもパトロンプロジェクトをご一緒できると良いですね。

そして、石の彫刻家である絹谷幸太さん。

紀尾井町の個展のハッシュタグキャンペーンで菊池が絹谷さんの石のペンダントを当てた事がきっかけで、それから5年の時を経てパトロンプロジェクトアーティストになられたストーリーを披露してくれました。世界中から、何千年、何億年も前に生まれた石たちを探してきて、有機的な彫刻作品にしてメッセージを伝えてくれる彫刻家です。彼のアトリエの訪問や、池田20世紀美術館で開催中の展覧会では、彫刻に触れたり登ったりして体でメッセージを受け取る貴重な体験をさせてもらいました。5月にいりや画廊(東京・上野)個展予定。2024年には、神楽坂の√KContemporaryで個展&パトロンプロジェクト開催予定。

次は、画家の中内渚さん子どもの頃から世界中を旅してその素晴らしい体験をスケッチで伝えてきたアーティスト。

大人になってから、各国の古書のページの上に旅のスケッチを描くことで、新しい世界感覚を伝えてきました。パトロンプロジェクトで、「中内さん:絵・菊池:文」の絵本制作プロジェクト続行中のお話もしてくれました。今年は、パークホテル東京(汐留)での展覧会&プロジェクトを企画中。

トリは、画家の池平徹兵さん
キャンバスの中に、一日一点、その日に一番描きたいと思った最高のものを描き入れていき、日が経つにつれて最高のものであふれた画面が出来上がるという手法で制作するアーティスト。

明度の高い美しい色彩が踊る、楽園のような絵が印象的です。最近は、本人の感性がどんどん鍛えられてきて、どれもこれもその日に一番描きたくなるほど美しく貴重なものに見えて幸せこの上ないとのこと。パトロンプロジェクトの皆も、そのような感性を磨くことで、彼のような幸せ感覚を身に付けられることを伝えてくれました。今年も、広島の保育園で壁画制作、神戸で個展、ヨロコビtoギャラリーグループ展、台湾SokaArt個展、鳥取県の情報誌「とっとりnow」の表紙連載など多彩にご活躍。8月には、神戸の個展で川上和歌子さんとコラボレーションするので、そこでのパトロンプロジェクトイベントも開催したいと思っています。

お待ちかねのティータイム交流

まず最初に意外だったのは、子どもたちが真っ先にムシャムシャ食べていると思ったのに、なんとまだお絵描きに夢中だったことです。「ドーナツ食べる?」と勧めても、「描き終わるまで食べない!」と相当な情熱。小学校1年生の女の子達ですが、プロの画家みたいな集中力!

「あとで発表してね~」と言いながら、大人たちはお菓子とお茶をいただきながら自己紹介タイムとしました。

実は、

参加した大人達の自己紹介が多彩♪

「弁護士なのだけど、仕事場は感性を完全に排除した世界。だって、『こいついかにも悪そうな顔だから犯人に違いない』とかって感覚で決めるわけにいかないでしょう?」とウケを取りつつ、だからこそ感性全開になれるアートの世界が楽しいとのこと。そして、地方の経営者が事業を若手に引き継ぐためのアドバイスをしているコンサルタント、パン好きが高じてパンディレクターになった方、アートのテーマも書いてしまう業界誌の記者、インターネットで学位や国家資格が取得できる大学の学長、子育てをしながらバリバリ会社で働く4人のお母さんたち、音楽教室とアフタースクールを経営する方、
中国と台湾でギャラリーを展開してきたオーナーとその娘(現在日本の大学のMBA在籍中)などなど、皆さんの活動自体がとてもクリエイティブ。発表する皆さんも輝き、聞いている私たちはインスピレーションがわきまくる。
そして、ついに絵が完成した子供たちが、照れながらも作品を発表してくれました。自分の体験と、うさぎのテーマをうまく組み合わせて、色彩豊かな作品の数々がステキ!凄腕クリエイターだな。

そしてグランドピアノが鳴り響くと、大きな声で歌い始める子どもたち!

大人も子供も、この自由な空間にアーティストたちと集い、好きなように発表したらキラキラと輝きました♪
幸先の良いスタート!今年もよろしくね🎍

【イベントの公開情報(イベントはすでに終了しています)】
https://patronproject20230109.peatix.com/

【パトロンプロジェクトHP】
https://patronproject.jimdofree.com/

 

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菊池麻衣子 
【現代版アートサロン・パトロンプロジェクト代表、アートライター、美術コレクター】
東京大学卒:社会学専攻。 イギリスウォーリック大学大学院にてアートマネジメントを学ぶ。ギャラリー勤務、大手化粧品会社広報室を経て2014年にパトロンプロジェクトを設立。

【月刊誌連載】2019年から《月刊美術》「菊池麻衣子のワンデイアートトリップ」連載、《国際商業》アートビジネスコーナー連載
 資格:PRSJ認定PRプランナー
同時代のアーティスト達と私達が展覧会やお食事会、飲み会などを通して親しく交流する現代版アートサロンを主催しています。 美術館やギャラリーなどで「お洒落にデート!」も提唱しています。

パトロンプロジェクトHP:  http://patronproject.jimdo.com/
パトロンプロジェクトFacebook: https://www.facebook.com/patronproject/
菊池麻衣子Twitter: @cocomademoII

インスタグラム:https://www.instagram.com/cocomademois/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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