Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

ヨックモックミュージアム、開館記念第二弾「地中海人ピカソ━神話的世界に遊ぶ」展

去年10月にオープンしたヨックモックミュージアムは、こじんまりとした美術館で、なんとも居心地が良い空間です。

開館記念第二弾は、スペイン美術史の第一人者で早稲田大学名誉教授の大髙保二郎氏監修による「地中海人ピカソ━神話的世界に遊ぶ」。地中海人というのは、地中海の人という意味。地中海に古代から伝わる神話の世界の人たちや動物、闘牛などをモチーフにしたピカソの陶芸作品が並びます。

第二次大戦が終わり、自由と平和を享受するため南仏で暮らし始めたピカソは、幸せの絶頂の中で陶芸のとりこになりました。

地下に展示された山羊の壺《山羊の頭部と山羊》や2階に展示された女性の美しい裸体が描かれた花瓶《ヴェールをまとう女》など、どれも目が離せない作品ばかりです。

<「カフェ ヴァローリス」でピカソの余韻に浸る>

温かくてのびやかな作品世界に触れた後は、カフェスペースへ。

ラテアートが描かれた「カフェヴァローリス」(900円)は、ヴァローリス特産のレモンとヘーゼルナッツを合わせたカフェラテ。ヴァローリスというのは、ピカソが陶器を制作した南仏の町の名前です。

お茶とセットでミニャルディーズ(小さいケーキ)も召し上がれます。こちらにはヨックモックグループのハイエンドブランド「アン グラン」のミニャルディーズが常時8種類用意されています。

ここでしか食べられないのがやはり「ヴァローリス」という名前のミニャルディーズ。レモンのムースの中に、オレガノ、タイム、ローズマリーなどで杏をコンポートし、ナッツをヌガーに仕立てたものが入っています。南仏の伝統菓子カリソンの形をし、パレットに見立てられた天面には、一つずつパテイシエが果汁ソースで色付けしています。様々な食感が味わえる酸味のきいたお菓子です。

ヴァローリスとシーズナルカフェ

帰りには、オリジナルデザインのプティ シガールの入った「ヴァローリス」缶(1280円税込)をお土産に。バターの風味が豊かで、さすがヨックモックのシガールは最強のお菓子です(笑)。

 

YOKU MOKU MUSEUM 「地中海人ピカソ━神話的世界に遊ぶ」 2021年10月26日から2022年9月25日まで HP

*2021年10月30日現在の情報です*写真・記事の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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