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紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士のためのエンターテイメント

「ニコライ・バーグマン フラワーボックス20周年展」 開催中

是非、プレゼントでもらいたい女性の憧れ、ニコライ・バーグマンフラワーボックス。フラワー・アーティストのニコライ・バーグマンによって2000年に考案されたフラワーボックスは、世界中で人気を博し今年20周年を迎えます。それを記念して、「The Flower Box Exhibition」が11月20日(金)から30日(月)まで六本木ヒルズ東京シティビューで開催されています。

エントランスには、史上最大の5メートル四方のフラワーボックスが設置されています。回りには約200ものフラワーボックスが貼り付けられ、中をのぞくと花がカーテンのようにしだれ、まるでおとぎの国のようです。

次のコーナーは20年間の歩みです。通常ボックスはシックなブラックですが、今回はシーズナルやコラボレーションデザインなど、これまでに作ってきた100種類以上の色とりどりのフラワーボックスアレンジメントを再現して並べられています。ピンクや紫、赤に黄色、箔押しと、どれも上品で高級感があり、中に敷き詰められた花と調和し互いに引き立て合っています。

ボックスに詰められた花をよく見ると、葉や実、枝や茎、石など、小さい珍しいものが入っているばかりか、花も近所のお花屋さんで売っているような種類だけではありません。美しさだけでなく、その希少性も、ときめくポイントではないでしょうか。

ニコライ・バーグマンは、デンマーク生まれ。デンマークのビジネスカレッジでフラワーデザインとビジネスのライセンスを取得した19歳の卒業旅行で、父親の知り合いがいる日本を訪れたのが日本を知るきっかけでした。その2年後、日本でのビジネスの可能性を感じ、本格的にチャレンジしようと1998年に来日。2001年に初めて自分のショップを出店してブランドを設立しました。2010年になるとカフェとスタジオを併設した旗艦店を南青山に構えました。現在国内外に14店のフラワーブティック、2つのフラワーカフェ、ギャラリーを展開し、ソウル、香港、シンガポールなどを中心にプロジェクトを手掛けるほか、デンマークとロサンゼルス、ソウルに拠点をもうけています。

「フラワーボックスを思いついた時、それが世界中の人の心をつかむようになるとは夢にも思わなかった」と語るニコライ氏。実は、フラワーボックスは、20年前、ある企業のプレゼンのために考え抜いた商品でした。狭い場所にたくさんのギフトを保管しなければならないという条件を満たすために試行錯誤した結果でした。今、思うと、その時採用されなかったのが嘘のようです。ただ、花をファッション感覚で楽しむギフトとしてこの商品は絶対に人気が出ると信じ、店頭に並べ続け、今の地位を築いたのです。

次のコーナーは、植物のあらゆる素材を使った見事なフラワーアートの世界。そしてニコライ氏が敬愛するアーティストたちがフラワーボックスからインスピレーションを受けてデザインした作品へと続きます。

今でも週に一度は早朝に大田市場に自ら珍しい花材を求めてでかけるニコライ氏。

展示してある作品の様子を見て回るニコライ氏に、「アート作品のような花をつくりあげるそのアイデアはどこから来るのか」と伺ってみると「最初から全部決めているわけではなく、だいたいの構想があって、花材を集めておいて、その場でインスピレーションでつくっていきます」と話してくれました。

会期中、ここでワークショップを開催しています。一回8人という少人数で、このために特別につくられた10色のボックスの中から好きなものを選び、自分で花材を組み合わせて作ることができます。(参加費5000円税別)

会場にいると、その場を離れたくなくなって、立ち去るのがたいへんですのでご注意ください(笑)。

 

「The Flower Box Exhibition」Nicolai bergman 11月20日(金)から30日(月) 六本木ヒルズ・森タワー52階 東京シティビュースカイギャラリー

*2020年11月22日現在の情報です

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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