Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

「薬膳きのこサムギョプサル」 は、春夏限定メニューです

きのこ鍋サムギョプサルが一緒になっている料理ってどういうものなのかしら。「きのこ」にこだわるレストラン「裏の山の木の子」が開発した「薬膳 きのこサムギョプサル」は、春から夏にかけて食べられる期間限定の火鍋です。

このメニューのために作られた特製土鍋は、ひとつの鍋の中で、きのこも煮えるし、お肉も焼けるというすぐれもの。昆布出汁ベースの鶏清湯スープに約12種類の山盛りきのこが盛り付けられ、お鍋に火がつけられると、まず、真ん中の盤の上でにんにくを焼き、次に塩麹漬けの豚バラ肉を焼きます。焼きあがるにつれて肉汁がきのこを煮る出汁の中にしたたりおち、きのこにも旨味が加わるというもの。

まずは、珍しいきのこの味を試してみて、それから好きな薬味をあわせてきのこにからめ、野菜にのせて、お肉を置いて、くるりと巻いてパクリ。あつあつのきのこからジュワっと味が染み出し、お肉も入っているのでボリュームたっぷり。スープも、時間と共にだんだん味が深まっていくお鍋です。このメニュー、4月28日から、渋谷と恵比寿にある「裏の山の木の子」の新メニューに加わりました。

裏の山の木の子」は2021年12月にオープンした火鍋の専門店で、「きのこ火鍋」が定番メニューです。私たちがイメージする火鍋というのは、鍋が真ん中で仕切られ、辛いスープと辛くないスープの2種類で煮て食べるスタイルです。しかし実は中国では、そもそも鍋料理全般を火鍋と呼ぶのだそうで、日本のラーメン屋と同じぐらい火鍋屋があると聞きました。

中国の方たちには、夏に鍋を食べ、たっぷりと汗をかいて体力をつけるという考えから、一年中、食べる習慣があるそうです。

夏は、どこにいっても冷房がききすぎるほどきき、身体が芯から冷えてしまい、肌も乾燥しほうだい。そんなとき、食物繊維とビタミン豊富な、熱々「薬膳きのこサムギョプサル」を食べれば、身体が内から暖かくなるでしょう。きのこの整腸作用が、不調や冷えを改善してくれるに違いありません。

希少品種のきのこトキイロヒラタケやタモギタケ、クロアワビタケにヤマブシイタケといった、見たことも食べたこともないきのこをたくさん食べました。薬味は、鮮烈な辛みの青唐ジャン、コチジャンベースの甘みのあるサムジャン、けっこう辛い野沢菜のはんごろしキムチ、ニンニクごま油、爽やかな香りの塩レモンじゃん、ミント、ライム。

包菜は、葉野菜で、ほろ苦く美しいピンクロッサ、ロメインレタスにスイスチャード、トレビス、エゴマにシソなどお好みで。私のお気に入りは、ミントとライムをあわせたもの、また塩レモンじゃん。

そして、まだお腹に余裕があれば、しめは「あんかけ卵炒飯(700円税込)」。旨味が凝縮されたスープをあんにして、卵炒飯にかけていただきます。

日本の会社が日本人向けに開発した火鍋屋「裏の山の木の子」の「薬膳 きのこサムギョプサル」1人前3000円(税込、2人前から)。夏にきのこを食べることで、きのこ農家を支援をしたいという思いもあるそうです。

今年の夏は、夏バテかなと感じたり、身体が冷えたと思ったら、このお鍋を食べてみようっと。辛い暑さを乗り切れるかもしれません。

 

「裏の山の木の子」渋谷区道玄坂1-3-11一番ビル2F 電話:05055713597

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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