Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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紳士のためのお出かけエンタテインメント

「トーべとムーミン展~とっておきのものを探しに~」 森アーツセンターギャラリー(東京・六本木)2025年7月16日(水)~9月17日(水)

「ムーミン」小説の第一作目『小さなトロールと大きな洪水』が発表されて80周年を迎えました。それを記念して、作者トーベ・ヤンソンの全体像に迫る展覧会が始まりました。

この展覧会では、「ムーミン」の作者トーベ・ヤンソンの幅広い活動を知ることができます。アーティストとして活躍したトーべの初期から1960年代までの油彩画、第二次世界大戦の頃の風刺画、優しく夢にあふれた壁画の映像など、「ムーミン」小説・コミックスの原画やスケッチ、絵本、愛用品など約300点を見ることができます。

<マスコミ向け内覧会に登場したムーミン>

挿絵画家の母と、父は彫刻家という環境で生まれ、子供のころから画家を目指し、雑誌の挿絵でその才能を発揮しました。政治風刺雑誌『ガルム』に挿絵が初めて掲載されたのは15歳の時。廃刊になるまで20年以上にわたり描き続けました。

自画像や写真を拝見すると、意志の強さが感じられます。小説第1作目が出た1945年、彼女は31歳。すでに2度の世界大戦と、フィンランド内戦を経験していました。小説の誕生は、そもそも戦時下の辛い日々からの救いの場として「ムーミン谷」という空想の世界がつくられたことです。『小さなトロールと大きな洪水』が誕生し、70年までの25年間で全9冊刊行されています。ムーミンや仲間たちは洪水や嵐、火山の噴火、彗星にも遭遇しますが、必ず穏やかなムーミン谷に戻ります

1952年には絵本が出て、54年にはイギリスの夕刊紙『イブニング・ニュース』でコミックスの連載が始まります。これは1960年以降は、弟のラルスに引き継がれ1975年まで続きます。

戦後の復興期である1950年代、市庁舎や病院、保育園など公共施設の壁画に取り組みました。私は、トーベの壁画は見たことがありませんでしたが、元気が出ます。アウロラ病院小児病棟の壁画のためのコンペに出したスケッチ「遊び」は、ムーミン谷の住人たちが階段を駆け上り、ファンタジーの世界の夢と希望が感じられます

保育園のために描かれた壁画「フェアリーテイル・パノラマ」は2面あわせて幅約7メートルという原寸大の映像です。じっくり見ると、色々な動物たちが隠れています。

「ムーミン」小説の挿絵に没入できる映像エリアもあります。親切で優しいムーミンは、今の世の中も救ってくれるでしょうか。

 

「トーべとムーミン展~とっておきのものを探しに~」森アーツセンターギャラリー(東京・六本木)2025年7月16日(水)~9月17日(水)©Moomin Characters™©Tove   Jansson Estate

*2025年8月4日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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