Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士のためのお出かけエンタテインメント

心、浮き立つ 第133回N響オーチャード定期 東横シリーズ渋谷⇔横浜<Dance Dance!>

Bunkamuraオーチャードホール、第133回N響定期演奏会が2025年7月6日に開催されました。2024/2025シーズンの最終回、テーマはダンスです。指揮は若手のエース川瀬健太郎。まずはマルケスの「ダンソン第2番」。「ダンソン」というのはキューバ由来のサロン・ダンスでメキシコでも人気です。

続いてバンドネオンの三浦一馬を迎えてピアソラ「バンドネオン協奏曲 アコンカグア」。バンドネオンの三浦一馬は、10歳の時にバンドネオンを始め、小松亮太に師事しました。2006年の別府アルゲリッチ音楽祭でネストル・マルコーニと出会い、アルゼンチンで指導を受けます。2008年には、国際ピアソラ・コンクールで優勝。情感豊かで陰影深い演奏でした。

そしてアルゼンチンを代表する作曲家ヒナステラのバレエ組曲「エスタンシア」作品8。1941年に振付家ジョージ・バランシンの依頼で書かれたものです。しかし上演するはずのバレエ団が解散してしまい、バレエとして全曲演奏できたのは1952年のことでした。

バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニック・ダンス。ご存じ『ウエスト・サイド・ストーリー』は、バーンスタインと舞踏家のジェローム・ロビンスによって生み出され、ブロードウェイで大成功をおさめました。観客にとってはジョージ・チャキリスが出演した映画のほうが身近かもしれません。わくわく、どきどき、楽しくて思わず踊り出したくなりました。N響愛好者は上品だから叫ばないのかしら。ブラーボ―が聞こえなくて残念。

終始、音に厚みがあり響きます。通常より演奏者が多く舞台にのっているのではないかと思わず人数を数えてしまいました。音の厚みとはこういうものかと実感。N響は、一人ひとりが自分に厳しいオーケストラだと聞きましたが、己に対する完璧主義がなせるわざでしょう。そして若手指揮者のエネルギーと未来への希望を感じさせる演奏は、演奏者たちの技術あってこそ。

川瀬健太郎マエストロは、2006年に東京国際音楽コンクールで最高位に入賞。その後、神奈川フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者に就任。オペラでも活躍し、海外からの評価も高く2023年名古屋フィルハーモニー交響楽団音楽監督に就任。札幌交響楽団正指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢パーマネント・コンダクターを務める注目の若手です。

何よりも演奏者たちがとにかく楽しそうです。うねり、高ぶり、情熱的で、最高の音楽を紡ぎ出すのだという集中力と気概が感じられました。N響、さすがです。

1998年から続くN響オーチャード定期演奏会は、世界の巨匠から注目の俊英まで幅広い魅力の指揮者・ソリストと、NHK交響楽団がクラシックの名曲を届けるシリーズです。2025/26は<魅惑の映画音楽>。11月2日からスタート。今からときめきます。

*2025年8月12日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます 写真はすべて©K.Miura

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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