Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士のためのエンターテイメント

バレエ「フェリ、ボッレ&フレンズ ~レジェンドたちの奇跡の夏~」がはじまります

アレッサンドラ・フェリと言えば、バレエ界の伝説の人。その彼女とミラノ・スカラ座バレエ団、アメリカン・バレエ・シアターなど世界最高峰のバレエ団でプリンシパルをつとめるロベルト・ボッレ、さらに世界中からひっぱりだこの9人のダンサーたちのバレエ公演が繰り広げられます。2000年からボッレ&フレンズとしてボッレが芸術監督としてスタートさせ、世界各地で開催されてきたこの公演、日本では初めてです。

 

フェリは、ローレンス・オリヴィエ賞、ダンス・マガジン賞、ブノワ賞など数々の受賞歴があり一世を風靡しながら44歳で引退しましたが、その後50歳でバレエダンサーとして舞台に復活をとげました。そして2015年に2度目のローレンス・オリヴィエ賞を受賞するほどの実力の持ち主です。

一方ボッレは、完璧な容姿と技術を持ち合わせ、若々しさを放つイタリアで大人気のバレエダンサー。2人とも、2018年の第15回世界バレエフェスティバルで来日したので、印象深く覚えていらっしゃる方も多いかもしれません。その2人に加えて9人のゲストが登場します。

Aプロのハイライトは「マルグリットとアルマン」。フレデリック・アシュトンが英国ロイヤル・バレエ団のマーゴ・フォンテインとルドルフ・ヌレエフのために振付け1963年に初演されましたが、あまりに完璧だったためそれ以来封印されていた作品。2000年にシルヴィ・ギエム主演で英国ロイヤル・バレエ団で復活上演され、以来大プリマだけが踊ることが許されています。「椿姫」が原作の1幕ものですが、2人の回想が5つの場面で展開されます。

Bプロのハイライトは、ジョン・ノイマイヤーがフェリのために創作した彼女の復帰作の一つ「ドゥーゼ」の中から「フラトレス」。日本初演です。この公演のためにノイマイヤーが来日して指導に当たり、彼の選んだハンブルクバレエ団のダンサーたちが共演します。ノイマイヤーファンとしては見逃せないところ。

そして、世界バレエフェスの記者会見の時に、フェリが「マルセロ・ゴメスと踊れることが嬉しい」と語っていましたが野性的な風貌のマルセロ・ゴメス、英国ロイヤル・バレエ団のファーストソリスト、メリッサ・ハミルトン、東京バレエ団のプリンシパル上野水香、ハンブルクバレエ団のプリンシパル、シルヴィア・アッツオーニと同じくアレクサンドル・リアブコのペアも登場します。

演目をご紹介しましょう。Aプロは「カラヴァッジョオ」「フォーリング・フォー・ジ・アート・オブ・フライング」「ボレロ」「アミ」「クオリア」「アルルの女」「マルグリットとアルマン」

Bプロは「バーンスタイン組曲」「リベルタンゴ」「オルフェウス」よりパ・ド・ドウ、「TWO」「アモローサ」「作品100~モーリスのために」「フラトレス」(「ドウーゼ」より)が予定されています。

詳細はコチラhttps://www.nbs.or.jp/stages/2019/ferri-bolle/index.html

 

*2019年7月29日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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