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紳士のたしなみ

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あの「なだ万」が、「銀座おのでら」と一緒になり「鮨 銀座おのでら なだ万高輪プライム店」オープン

2025年10月1日「鮨 銀座おのでら なだ万高輪プライム店」がオープンしました。「銀座おのでら」と「なだ万」が、互いに育んできた技術と文化を融合させた店には、一体どんな世界が広がっているのでしょうか。

「銀座おのでら」は、2013 年の創業以来、鮨・天ぷら・鉄板焼・薪焼・麺 などの「日本食」を世界に伝えようと、現在3カ国 24 店舗を展開しています。中にはミシュランの星を獲得する店舗もあり、世界的な評価を得る「銀座おのでら」ブランドですが、特に本格的江戸前鮨の「鮨 銀座おのでら 総本店」は、予約が取れないことで有名です。

一方、「なだ万」は、日本料理の老舗として知られる名店です。天保元年1830年に創業し1919年には、3代目がパリ講和会議に西園寺公望の随行料理人として渡欧。1986年には民間では初の東京サミット公式晩餐会が「なだ万本店 山茶花荘」で開催され、2005年の愛知万博では、日本料理の代表として出店しました。

料理の質が高いことはもとより、名実ともに高級日本料理店として知られ、3カ国30店舗のレストランと、弁当・惣菜販売の「なだ万厨房」で42店舗あります。2014年アサヒグループの傘下に入りましたが、2024年、ONODERA GROUPとなりました。

この高輪のザ・プリンスさくらタワー東京というホテルの中の新店舗は、初めて「銀座おのでら」と「なだ万」がコラボレーションした店で、「銀座おのでら」の気風のいい鮨職人が本格的な江戸前鮨を握り、「なだ万」は、これまで培ってきた歴史に裏付けされた格調高い日本料理の粋を提供します。

庭園の緑を眺めながらカウンター席で頂くお料理のなんと贅沢なことでしょう。

メニューは、「唯一無二の鮨コース『選べるおまかせ』」。目の前で鮨職人が握った江戸前鮨と、毎月ラインナップされる逸品メニューの中から選んだ「なだ万」の料理を召し上がる贅沢な共演です。

「唯一無二の鮨コース『選べるおまかせ』」

先付 香箱蟹身出し(寄せ春菊、坂本菊、もって菊、内子あん、とんぶり、美味酢ゼリー)華やかな一品です。この季節ならではの香箱蟹です。春菊のムースも優しく上品な味わいです。

温菜 蛤スープ蒸し(蛤白玉、百合根、白木茸、芽葱あん、振り柚子)柚子の香りがほのかで、複雑な出汁の味が絶妙です。

   

ここで握りが出ます。通常は13貫ですが、私は6貫頂きました。

鹿児島・串木野のしまあじのプリッとした食感と、ネタの厚みがたまりません。こんなしまあじ、食べたことがありません。北海道厚岸の本マグロの赤身の漬けは、柚子の香りを漂わせています。千葉の白いかには、「鮨 銀座おのでら 総本店」仕込みの味噌漬けのからすみがたっぷりかけてあります。総本店にはないメニューです。

      

そして逸品が登場。

選べる逸品は、月替わりで11月は・小鍋にて のっぺい仕立て ・なだ万名物 豚角煮 ・海老と舞茸煮卸しあんかけ ・焼白胡麻豆腐 フォアグラ味噌 ・金目鯛柚香杉板焼 ・甘海老クリームコロッケ

どれも美味しそうでかなり迷いましたが、私は、高輪店のシグネチャー「焼白胡麻豆腐 フォアグラ味噌」にしました。銀杏とジャガイモでできたイチョウの葉が可愛らしく飾られています。フォアグラ味噌がかけられた白胡麻豆腐はとろりとして、まるで白子のようです。

つわものは、逸品を追加注文したり、アラカルトを召し上がったりするのだそう。アラカルトでは、「松阪牛和風照焼き」や、「すき焼」といったお肉料理も召し上がれます。

次に握りが出ます。

鹿児島・出水のかすご鯛。甘酢で軽くしめられています。私の大好きなこはだは熊本県天草産のもので、酢と塩でしめて5日間熟成。北海道・厚岸の中トロ。「銀座おのでら」の鮨は、新春恒例初競りでおなじみの有名仲卸「やま幸」の本マグロと豊洲市場で仕入れたネタを、7年仕込んだ赤酢を使った赤シャリで握ります。お米は、秋田県のひとめぼれ。

      

鮨屋では「卵焼きを食べるとその店の味がわかる」といいますが、卵焼きもいただきました。車エビだけのすり身と大和芋、そこにあらかじめ作ってある甘い蜜と卵を加えて30分かき混ぜる。トロ火でじっくり焼くため1時間半もかかるのだそうです。

   

選べるお椀は赤だし、あら汁、清汁仕立て(お吸い物)から海老しんじょの「清汁仕立て」を。こちらも同様、なんてきれいなお料理。ふたの裏の模様の高貴さに圧倒されました。

最後のデザートは、「なだ万」名物「グラマラッカ」。マレーシアのココナッツミルクのデザートをアレンジして、アイスクリームの上に黒蜜とあんこをのせ、中にタピオカが入っています。これもめちゃくちゃ美味しい。

   

「銀座おのでら」の職人さんの話術はさえわたり、お客さんを鮨の世界に引き込みます。また、今まで顧客の前に出ることはほとんどなかった「なだ万 高輪プライム」料理長さんは、ここではお客様とお話しされるのだとか。

2つの文化が溶けあい、互いの技術に敬意を払い、共に働くことで学ぶことも多いと語ります。「なだ万」の料理長は「保存方法や産地、仕込へのこだわりなど知らないことがたくさんあって勉強になります」。「銀座おのでら」の職人は「出汁のひき方や細かい仕込を見ていると、日本料理の奥行きがわかりますね。アラカルトへの対応能力が強い。全く別のジャンルです」。

融合して調和し、それを顧客に伝える。お2人の様子を拝見し、これまで交流することのなかった文化が混ざり合い、それぞれを尊重しながら新しいものを生み出すことで、新しい時代が築かれていくのだと確信しました。

■ランチ
・10,000円~(+税・サ15%)「選べる逸品」はありません 先付、温菜、鮨13種類、お椀、デザート
・15,000円~(+税・サ15%)先付、温菜、お造り、選べる逸品1品、鮨11種類、お椀、デザート
■ ディナー
・25,000円~(+税・サ15%)先付、温菜、お造り、選べる逸品2品、鮨11種類、お椀、デザート
※選べる逸品に加えて、プラス料金でアラカルト(和牛のステーキやすき焼など)のご注文も可能です。仕入れなどの都合により、内容が変更になる場合があります

「鮨 銀座おのでら なだ万高輪プライム店」東京都港区高輪3-13-1 ザ・プリンス さくらタワー東京 3階  ランチ:11:30~、ディナー:18:00~ カウンター16席                     

URL:https://www.nadaman.co.jp/pages/restaurant_s-onodera-takanawa

*2025年11月20日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

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