Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

東京フィル4月定期演奏会は尾高忠明マエストロ縁のある演目

尾高忠明、東京フィル桂冠指揮者のお父様は、昭和初期の日本を代表する指揮者であり作曲家でした。日本のクラシック音楽を牽引されていましたが残念なことに1951年39歳という若さで急逝してしまいます。子どもたちは、父親の才能を受け継ぎ、兄の惇忠は作曲家に、弟の忠明は指揮者となったのです。

今回の定期演奏会は、尾高惇忠「音の旅」(オーケストラ版)より第1曲「小さなコラール」第5曲「シチリアのお姫さま」第15曲「フィナーレ 青い鳥の住む国へ」、ラヴェル左手のためのピアノ協奏曲エルガー交響曲第3番です。

音の旅」は、惇忠が宮沢賢治の童話にインスピレーションを受けて1970年代に書いたピアノの連弾のための小品集です。その後、2020年に管弦楽版も作られ、今回は、そちらの版での演奏です。尾高マエストロがこの曲を指揮するのは初めてだそうで、4年前に亡くなったお兄様のことを思いながら振られたのでしょうか。リハーサルの時に、お兄様との思い出話をたくさんされたということでした。やさしくあたたかく、平和な田園風景が広がるようです。

撮影=上野隆文/提供=東京フィルハーモニー交響楽団

ピアノの舘野泉は、1936年生まれの88歳。車椅子で登場です。これまでフィンランドを中心に活動してきて、尾高マエストロが30代の頃、東京フィル初のヨーロッパツアーが1984年にあり、同行した40代の舘野と共演しています。舘野は2002年に病気で右手の自由を失い、その後、左手のピアニストとして活躍してこられました。

舘野泉の左手のために捧げられた曲は、10カ国の作曲家により130曲を超えています。今回は、ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」を聴かせてくれました。かなりエネルギーが必要な難曲です。その後の、アンコール「赤とんぼ」(梶谷修編)は、夕方の残照が見えるような命の輝きを感じます。

撮影=上野隆文/提供=東京フィルハーモニー交響楽団

エルガー未完の遺作、交響曲第3番は、英国の作曲家アンソニー・ペインが遺構のスケッチから補筆して完成させました。交流のあった尾高マエストロに演奏してほしいとペインから依頼があり、たびたび演奏しているのだとか。

撮影=上野隆文/提供=東京フィルハーモニー交響楽団

いよいよ本格的なGWが始まり、音楽づけの毎日になりそう。あなたは、どんな休日を過ごされますか。

東京フィル4月定期演奏会 2025年4月27日(日)Bunkamuraオーチャードホール

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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