Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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紳士のためのエンターテイメント

日本初披露 ゲルギエフとマリインスキー歌劇場のチャイコフスキーオペラ「マゼッパ」

ゲルギエフは、「チャイコフスキーはオペラ、バレエ、管弦楽、歌曲、ピアノ協奏曲と何においても傑作を生みだしてきましたが、日本にはまだあまり知られていない作品がたくさんあります。特に『マゼッパ』は知って頂くべき作品だと選びました。作品自体がとても強い力を持っています」と語っています。今回、コンサート形式でサントリーホールでたった1日しかチャンスはありません。

© State Academic …riinsky Theatre

 

「『マゼッパ』を日本の聴衆に紹介できることはとても意義深いことです。チャイコフスキーが『エフゲニー・オネーギン』の後に作曲し、とても豊かでドラマティックで、オーケストラが重要な役割を果たすオペラです。重量感のある歌手がいなければ上演は不可能です。ドラマティックで、かなりの声量とスタミナが要求されます」(ゲルギエフ)。

18世紀初頭のウクライナ。時代に翻弄されるコサック娘と英雄マゼッパの恋物語は、民族色豊かで史実に基づいています。

指揮はワレリー・ゲルギエフ。原作はプーシキンの叙事詩『ポルタヴァ』。作曲はチャイコフスキー。オペラを見ることでロシアの歴史を知ることができるなんて、まるで『戦争と平和』のようです。マゼッパは実在した人物で、ピョートル大帝も登場し、マリアの両親も実在しました。

 

歌手陣は、今日のマリインスキーを支える強力なメンバーで、世界中で引っ張りだこのバリトン、ウラディスラフ・スリムスキー、マリア役のマリア・バヤンキナ、メゾ・ソプラノのアンナ・キクナーゼ、マリアの父コチュベイ役のバス、スタニフラフ・トロフィモフ、アンドレイ役はベテランのエフゲニー・アキーモフという実力派が並びます。

マゼッパは70歳代、マリアは18歳という設定です。

 ゲルギエフはこの作品に、ことのほか思い入れがあるようで、プロになって最初に手掛けたのがプロコフィエフの『戦争と平和』、その次がこのチャイコフスキーの『マゼッパ』でした。スコアが難しく、たいへんなリスクがあったようですが、大成功をおさめました。「今、改めてこの「マゼッパ」の作品自身が持つスケール、深さを考えると、多くのマエストロに取り上げていただきたい作品です。デビュー当時の私が偶然取り上げることになった事も、自分にとって運命だったのではないだろうかと思っています」と記者会見で語っていました。

『マゼッパ』2019年12月2日(月)サントリーホール。12月5日、6日、7日と管弦楽団の演奏会があり、その後、地方での公演となります。

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 *2019年11月30日現在の情報です*写真と記事の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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