Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

ドキュメンタリー映画「パリ・オペラ座 ~夢を継ぐ者たち~」 で観るダンサーの素顔

パリ・オペラ座バレエ団は、フランスが誇る世界最高峰のバレエ団で、356年という途方もない歴史があります。フランス国王ルイ14世によって創設され、その由緒正しき歴史と伝統は今に受け継がれ、世界の観客を魅了し続けています。

所属ダンサーたちは5つの階級に分かれ、主役を踊るトップダンサーたちはエトワール(他ではプリンシパル)と呼ばれ、ほんの一握りしかいません。ちなみに、2017年3月に日本で「ラ・シルフィード」公演中にユーゴ・マルシャンがエトワールに抜擢されています。

彼らは高度な技術と芸術性、それはエレガントで気品のあるダンスであり、登場人物の心情を表現できるように、日夜、過酷な練習を積み重ねています。その舞台裏を描いたドキュメンタリー映画「「パリ・オペラ座 ~夢を継ぐ者たち~」が東京・渋谷のBunkamuraル・シネマで公開中です。

(c) DelangeProduction 2016

 

2013年にエトワールを退いたアニエス・ルテステュがインタビューに答え、首席エトワールとして絶大な人気を誇るマチュー・ガニオがロシアのマインスキー劇場に招かれて「ジゼル」を踊り、などダンサーたちの素顔や本音がのぞけます。マチュー・ガニオのなんと華やかな踊り、そして美貌なんでしょう。

(c) DelangeProduction 2016

コンテンポラリー・ダンスの最先端を行く振付家ウィアム・フォーサイスの舞台や、この作品の監督マレーネ・イヨネスコとの関係で特別にロシアのマリインスキー・バレエのプリンシパル、ウリヤーナ・ロパートキナも出演しています。彼女のストイックさはスゴイ!

 

また、次期エトワールと呼び声が高いオニール八菜の姿も見られます。

(c) DelangeProduction 2016

ニュージーランド人でラグビー選手だった父と日本人の母を持つ彼女は、日本でバレエを習い始め、2009年にはローザンヌ国際コンクールで1位に輝き、オーストラリアのバレエ学校を首席で卒業しました。外部からの入団は異例中の異例なのですが、ずっと憧れていたパリ・オペラ座バレエ団に2013年に入団し、2016年にはバレエ界のアカデミー賞であるブノワ賞を受賞。今最も注目される若手ダンサーです。

 

172センチの身長を活かし、長い手足で強靭なテクニックと繊細な表現を実現し、そして甘やかな存在感が印象的です。

(c) DelangeProduction 2016

 

正統派バレエを継承しつつ、新しいものにも次々にチャレンジするパリ・オペラ座バレエ団。

その指導者や振付家たちもたくさん登場するほか、「ジゼル」「パキータ」「愛の伝説」「ジェニュス」「ラ・パヤデール」「パ/パーツ」「輝夜姫」といった演目も垣間見ることができます。

あぁ、私はせめて「シコが踏める」ぐらいに筋肉をつけたいなぁ。頑張ります!

 

 

映画 「パリ・オペラ座 ~夢を継ぐ者たち~」

2017年7月22日(土) Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

 

*2017年7月24日現在の情報です

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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