Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

ドミンゴがやってくる

三大テノールの一人、プラシド・ドミンゴと世界の歌姫ゲオルギューのプレミアムコンサートが開催されます。

(C)Fiorenzo Niccoli

いよいよ、来てくれるんだと、待ちに待った日を楽しみにしている方も多いはず。

アンジェラ・ゲオルギューは、ルーマニアのスターソプラノ。ドミンゴは知らない人はいないでしょう。ホセ・カレーラスとルチアーノ・パヴアロッテイとの三大テノール共演の舞台は、今でも伝説として愛され続けています。ドミンゴのオペラ歌手としてのキャリアは60年。80歳を超える今も出ずっぱりで出演するなど、奇跡の様な姿を見せてくれます。さらに、指揮者としても、プロデユーサーとしても知られ、12回もグラミー賞に輝いています。

(c)Brescia Amisano

ドミンゴは、「日本に歌いに行けるのは嬉しい。普通だと思っていたことが当たり前ではなくなることもあるのだということを知り、だからこそ真摯に生きなければという自覚が芽生えた」と語っています。

13年前にテノールからバリトンに転向し、この6月に予定されていたパレルモ・マッシモ劇場の来日公演でもヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」の主人公シモン(バリトン役)で登場する予定でした。「シモンで、バリトンデビューを果たしました。実はこの役でキャリアを締めくくるのが夢だった」というドミンゴ。「私の声は進化し、変化もしますが、私が私であることには変わりなく、私の声はまごうことなく私の声としての特徴があります」。

テノールとバリトンで歌った役は150を超えるなど、なんと充実したオペラ歌手人生なんでしょう。

(C)Simon Fowler

一方、アンジェラ・ゲオルギューは、英国ロイヤル・オペラ「椿姫」で脚光を浴びて以来、確かなテクニックと叙情的で情熱的な歌唱でオペラ界を席巻しています。プッチーニの「ラ・ボエーム」では、世界一のミミと言われています。

 

今回は、《ドン・ジョヴァンニ》《カルメン》といった名作のアリアや二重唱などを聞かせてくれ予定です。オペラ界のレジェンドを生で見られるチャンスに、今からワクワクが止まりません。

指揮は、フランチェスコ・イヴァン・チャンパ。オーケストラは、新日本フィルハーモニー管弦楽団(東京)、大阪交響楽団(びわ湖)。

 

ドミンゴ&ゲオルギュー プレミアムコンサート 2022年6月16日(木)18時半、6月19日(日)15時 両日とも東京文化会館 6月23日(木)18時半 びわ湖ホール HPはこちら https://concertdoors.com/  https://www.biwako-hall.or.jp/

 

*2022年6月6日現在の情報です*記事、写真の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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