Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
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紳士のためのエンターテイメント

ヴーヴ・クリコの世界巡回企画展「ソレール カルチャー ~太陽のように輝く250年の軌跡」充実しています。

暑くなってきました。こんな日は、泡で乾杯したいもの。それがヴーヴ・クリコなら、いかがでしょう。幸せに包まれます。

ヴーヴ・クリコの世界巡回企画展「ソレール カルチャー」が、始まりました。場所は、東京・原宿の駅前 jing。建物がエネルギー溢れる太陽の色イエローで彩られています。入場無料、事前予約制。東京では7月10日までの25日間開催され、その後、世界を回ります。

ヴーヴ・クリコは日本でもっとも有名なシャンパーニュメゾンではないでしょうか。1772年の創業で、今年で250年を迎えます。

マダム・クリコは、夫亡き後27歳でメゾンを継ぎ、比類なき経営者として手腕を発揮しました。1810年には、シャンパーニュ地方初のヴィンテージシャンパーニュ(単一年に収穫されたブドウのみでつくられたもの)の醸造に成功し、1814年には、ナポレオン政権下、通商が禁止されていたにもかかわらず、サンクトペテルブルクに1万本以上を輸出します。そこでプーシキンや、チェーホフ、ゴーゴリ―などに絶賛されます。1816年には透明なワインをつくるために動瓶台を発明し、1818年、それまでニワトコの実で着色していたロゼ・シャンパーニュでしたが、赤ワインをブレンドしてつくることに成功しました。1877年にはイエローラベルの商標登録を行うなど、経営者としての先見の明や、大胆な発想力は、卓越したものでした。

常に最高品質を追求し、品質を上げるために研究開発を行い、味わいを向上させるだけでなく、見た目にもこだわり、透明度の改善やボトル容器のデザイン性やラベルの図案も厳しくチェックするその姿勢は、ヴーヴ・クリコというブランドを世界中知らない人はいないほどのブランドに発展させたのです。

この展覧会では、250年の歴史のアーカイヴをたどり、マダム・クリコに思いを馳せ、ブランドが創造したオブジェ、さらに世界各国の10人の女性アーティストに依頼して制作された作品などを通して、体験します。草間彌生、漫画家、安野モヨコは「ヴィンテージ」、フランス人イラストレーター、ペネローペ・バジューは、「ブレンド法によるロゼ」・・。

上の階の、インスタレーションは、フランス系アメリカ人アーティスト、シェイラ・ヒックスの布を使った作品です。

最後はレストランで、グラスシャンパンとフードペアリングも楽しめます

もっと知りたいという方には、6月27日~29日、7月4日~5日にシャンパーニュのテイスティングをしながら、ブランドアンバサダからヴーヴ・クリコの歴史やシャンパーニュについて学ぶクラスが開催されるほか、6月28日にはNew Makersに参画する森枝幹シェフ、7月7日には西恭平シェフの一日限りの特別ペアリングメニューも提供されます。どちらも予約制ですので、事前申し込みが必要です。

プーシキンやゴーゴリの作品の中で1830年代に登場して以来、アガサ・クリスティ、イアン・フレミング、映画『カサブランカ』、ヒッチコックの『ロープ』、『バベットの晩餐会』など、そのルックスを一見しただけでヴーヴ・クリコとわかるのは、すごいことです。シャンパーニュも飲みたいけど、この展覧会にもう一度行って、じっくり見たいなぁ。

 

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*2022年6月26日現在の情報です*写真・記事の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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