Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

「特別展『和食』日本の自然、人々の知恵」は、超絶おもしろい!

国立科学博物館で開催中の、知的刺激に満ちた「特別展『和食』日本の自然、人々の知恵」が、おもしろくてたまりません。「列島が育む食材」コーナーでは、水、キノコ、山菜、野菜、魚介、海藻、発酵、だし。「和食の成り立ち」で歴史をたどり、続いて技と道具、和食のこれからなど、盛りだくさん。とても一日では見切れません。科学博物館の研究者の皆さんが総力を結集し、先日亡くなられた伝承料理研究家の奥村彪生さん監修のお雑煮模型なども並びます。

科学博物館という場所柄、生のものは展示できないため模型だったり、標本だったり、乾燥したものだったりが展示されていますが、驚きの連続です。

ケースに入っているのは実物、あとはレプリカです。

キノコのコーナーでは、ポルチーニが日本でもつくれることを知り、山菜では植物学者牧野富太郎を思い浮かべ、野菜はほとんどが外国生まれだとか。魚介のコーナーの魚があまりに大きく、模型かと思いきやよくみると実物と書いてあり、本物をはく製にしたものでした。もはく製で、水分と保存液を入れ替えてつくったのだと担当研究者の方に教えていただきました。海藻のコーナーでは、長さ16メートルもある昆布が展示されていましたが、どう見せようか苦労したのがしのばれます。また海藻の標本はアートのように美しく、見惚れてしまいました。そして、私の大好きな発酵のコーナー。人工的に作られたお酒の香りが漂います。

実はここまでですでに満腹になり、次のコーナーからはほとんど見られていません。次回リベンジして、先に進みます。

このあと、「和食の成り立ち」「和食の真善美」「わたしの和食」「和食のこれから」と続きます。

「特別展『和食』日本の自然、人々の知恵」 2023年10月28日~2月25日 国立科学博物館 HPはコチラ

*2023年10月30日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

おすすめのたしなみ