Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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「銀座おのでら」が、今度は「麺」で世界に挑戦

「銀座おのでら」は鮨屋なのかと思っていたら、今度はラーメンに挑戦です。5月1日、表参道に「麺 銀座おのでら本店」が誕生します。場所は表参道駅そば。路地奥の突き当りです。「とにかく美味しいラーメンを作りたい」。その一心で、社長から白羽の矢が立ったのは、おのでらグループの一つであるフレンチレストランのシェフ寺田恵一さんです。

寺田さんは、薪焼フレンチをベースに和のエッセンスを加えたイノベ―ティブな料理を提供する「薪焼 銀座おのでら」のスターシェフ。彼を抜擢して、グループの和食のシェフと、ラーメンのプロ職人が手を組んで作り上げました。4年連続ミシュランの一つ星を獲得している寺田シェフのラーメンは、いったいどんな味なんでしょう。

一見すると、透き通ったスープに、中ぐらいの太さの、上には上品で魅力的な具材がのっています。

まず、旨味を抽出した清湯スープ。こちらは、さまざまな銘柄鶏、焼いた鴨、道南昆布、しいたけ、まぐろ節、香味野菜などを長時間かけてじっくり炊き上げ、旨味を極限まで抽出しました。あっさりしていながら、コクがあります。

たれは、厳選された数種類の醤油を配合。本醸造醤油、丸大豆醬油、たまり醤油、魚醬など数種類のブレンドです。麺は、北海道産の小麦粉「きたほなみ」を使用した独自配合です。

私がいただいたのは、特製ラーメン(1450円税込)。丼の中には、麺・スープ・燻チャーシュー1枚・鴨チャーシュー1枚・葱・メンマ・セロリ・煮卵・ハーブバター。通常は2つセットのトリュフ香る特製ワンタン2枚(400円)を、特別に1つ、のせてもらいました。

トッピングは、香り豊かに燻した国産豚の肩ロースと焼鴨のチャーシュー。ならの樹のスモークで燻しています。柔らかく存在感があります。その上には、香りの強すぎないサラダセロリの新芽とネギがのせられています。スープに浮いたカリカリした食感のものは、鶏皮を揚げたチップ。太いメンマと煮卵も入っています。また、トリュフ入りの特製ワンタン、ハーブバターは、時間と共にスープに溶けだし、味変が楽しめます。このハーブバターは、「薪焼 銀座おのでら」で提供しているもの。ディル、イタリアンパセリ、シェリービネガー、エシャロットなどが入り、風味豊か。さすが、フレンチの味わいです。

「今度は麺で世界を席巻しよう」とう熱い思いで半年かけてつくり上げた自慢のラーメン、一度召し上がってみてください。こんにゃく麺にしたり、もやしにすることも可能です。夜はお酒も召し上がれますので、締めの一杯として楽しめます。

店の造りは、鮨屋を意識した白木の長いカウンターで清潔感いっぱい。食券を購入するスタイルで、席に着くと約5分以内で提供されますよ。

麺 銀座おのでら本店」港区北青山3-5-40 PRYME CUBE表参道1階 11時~23時(LO22時)03-6721-0910

*2024年5月1日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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