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紳士のたしなみ

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この展開は・・? 新国立劇場新制作オペラ「フィデリオ」

この展開はいったいどういうことなんだ。頭が混乱する。こんなことって・・・。

先日、東京フィルの「フィデリオ」演奏会形式の記事を書きましたが、今日は、新国立劇場新制作オペラ「フィデリオ」。両方楽しまれる方も多いかもしれませんが、驚きの展開です。

 

 

新国立劇場開場20周年記念特別公演オペラ「フィデリオ」。演出はリヒャルト・ワーグナーのひ孫であるカタリーナ・ワーグナー。2015年からバイロイト音楽祭の総監督を務めるかたわら、演出家としても活躍しています。また、ドラマツルグという役割のダニエル・ウェーバーも参加。ドラマツルグというのは、演出チームの一員で演劇やオペラの台本に関わる検証、アレンジ、執筆などをおこなう仕事をする人のことをいいます。今回の制作では今までにない新しい視点が加わりました。

 

普遍的に見せるため、衣装や舞台装置では時代がわからないような設定です。

物語は、前回の東京フィルの時の記事でお伝えしましたが、政治犯である夫を救いに男性に化けて看守になるレオノーレ。看守長の娘は彼に恋をします。

レオノーレは、この役を得意としているリカルダ・メルベート。刑務所長ドン・ピツァロはミヒャエル・クプファー=ラデツキー。物語が進むにつれ、どんどん悪者に見えてきて憎くてたまらなくなってきます。

 

レオノーレの夫、フロレスタン役のステファン・グールドは世界的なヘルデンテノールとしてワーグナー作品を中心に活躍しています。第2幕冒頭のアリアは、絶望と悲しみの歌ですが、第一声が会場に響いたとたん、一気に観客は心を鷲づかみにされます。

レオノーレ役のリカルダ・メルベートも大熱演。

 

今回の新制作、観客は驚きのあまり、幕が下りてもしばらく息をのんでいました。どんな舞台になっているのか確かめてみたくはありませんか。ここでは、ヒ・ミ・ツにします(笑)。

 

 

公演は新国立劇場、2018年5月20日(日)14時、24日(木)14時、27日(日)14時、30日(水)19時、6月2日(土)14時

*写真はすべて撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場*2018年5月22日現在の情報です。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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