Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

最初から最後まで、心が震え続けるコンサートです

一度は生で聴きたいと思っていた、玉置浩二さんの歌声。

2018年5月31日(木)19時~東京国際フォーラム「KOJI TAMAKI PREMIUM SYMPHONIC CONCERT2018 THE GOLD RENAISSANCE」に行ってきました。

 

2015年から始まったフルオーケストラとの共演は、今年は5月23日名古屋を皮切りに全国の主要オーケストラと共演しますが、すべて即日完売という人気ぶりです。

ギター一本でのコンサートも行ってみたいけど、クラシック好きとしては東京フィルとの共演と言うのは一体どうなのだろう。どんなふうに溶け合うんだろうかと興味津々です。

 

まずは、東京フィルハーモニー交響楽団のメンバーが入場し、続いて西本智実マエストロ。相変わらず、かっこいい。最初に玉置さんが管弦楽のために作曲した「歓喜の歌」の演奏があり、玉置浩二さんご本人がオーラを放ちながら舞台にやってきました。

祈りの鐘の音が響き一曲目「Sacred Love」が始まりました。優しく、そっと触れるような歌声に最初から涙が零れ落ちます。

そして「GOLD」「いつもどこかで」「MR.LONELY~プレゼント~サーチライト(メドレー)」と続くと、歌詞が心の奥底に伝わってきて、胸がじんじんします。まるで耳元でつぶやかれているよう。私の後ろの席の人は、ずっと泣きどおしです。

「あこがれ~ロマン」情景が目の前に浮かび上がり、何て心にしみるんでしょう。「出逢い」「FRIEND」とここまでくると、ベルベッドの布に包み込まれているようで、夢見心地の中、休憩となりました。

 

第2部は、オペラ「マノン・レスコー」の間奏曲の演奏があり、

次は私の大好きな「しあわせのランプ」。「清く正しく美しく」では清らかでまっすぐな声の子供たちの合唱団(横浜少年少女合唱団)が入ります。心が清々しくなるようです。

「JUNK LAND」「星になりたい」。「行かないで」では、曲が終わると西本さんが素晴らしかったというように胸に手を当てていました。交響楽団の人たちは、プロとはいえ、聞きほれて手が止まったりしないのかしらとちょっと心配。泣きながら演奏している人もいるそうです。

そして、よく知られている名曲の数々「ワインレッドの心~じれったい~悲しみにさよなら(メドレー)」「夏の終りのハーモニー」。

何万回も歌っているであろうこのヒット曲ですら、心を込めて一生懸命うたってくれることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

拍手は鳴りやまず、会場中、総立ちです。それに応えてアンコールで2曲も歌ってくれました。5000人の聴衆を魅了したコンサート。一人ひとりの心に幸せの種を届けてくれました。

 

時にはマイクを外し(ライブを録音していたらどうするのかしらと、いらぬおせっかい)、観客の心に届けと歌っているのが伝わってきます。

以前、平尾昌晃さんのコンサートで、司会者としてご一緒させていただく機会があった時、ストイックなまでに「この音響で観客に伝わるか」ということを追求してらしたことを思い出しました。伝えたい。伝えよう。と歌う方たちは真剣に自分の心の底に潜っていきます。

 

そして観客は幸せに包まれます。生きていてよかった。聴けて良かった。帰りの人込みの中で「感動したね」「素晴らしかった」と興奮冷めやらない観客たちに囲まれて、私自身も幸せの絶頂にありました。

人によって、これを食べると元気になる、この人に会うと元気になるというものがそれぞれ違いますが、私にとっては、玉置浩二さんの歌。しばらくは、幸せ気分に浸れそう。

神様、玉置さんをこの世に送り届けてくれて、本当にありがとうございます。

 

追加公演として開催が決定した、7月24日東京国際フォーラムの「KOJI TAMAKI PREMIUM SYMPHONIC CONCERT2018 THE GOLD RENAISSANCE」の特別公演なら、まだチケットが手に入るかもしれません。挑戦してみて!

 

*2018年6月21日現在の状況です *写真・記事の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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