Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

世界五大歌劇場の一つ、英国ロイヤル・オペラ9月公演の衣裳が見られます。

9月12日から、「英国ロイヤル・オペラ」の引越し公演が始まります。演目は『ファウスト』と『オテロ』。その『ファウスト』の舞台衣装が8月7日~20日までの間、日本橋高島屋SC本館正面ホールに展示され、目の前で見ることができます。

『ファウスト』は、若返るために悪魔に魂を売り渡す物語。大人気のデイヴィット・マクヴィガーの演出はスピード感あふれ、刺激的な舞台を楽しめる上に、バレエの場面も含めて今回カットなしの珍しい全曲上演です。出演するのは、今を時めくヴィットリオ・グリゴーロ、イルデブランド・ダルカンジェロ。イケメンのグリゴーロに逢いたい~。

 オペラは音楽も楽しめるけど、衣装や舞台装置も満喫できる総合芸術ですから、いつも私はオペラグラスを持っていってじっくりと衣裳の質感等を眺めますが、その彼らがまとう衣裳4着が間近で見られます。

 一番左から、悪魔メフィストフェレスの魔法でよみがえるクレオパトラの衣裳。悪魔が伝説の美女たちでファウストを惑わします。その隣は、純真なマルグリート登場場面のもの。今回はこの衣装は使いません。その隣は悪魔の魔法で若返ったファウストがマルグリートと出会うときに来ているもので、今回の演出ではキャバレーのウエイトレスという設定です。そして悪魔が人間に姿を変えたメフィストフェレスが登場する場面の衣裳。

そばのモニターには、告知映像が映し出され、想像力がかきたてられます。総勢300人の英国ロイヤル・オペラのメンバーたちは、どんな舞台を見せてくれるのでしょうか。

 もうひとつの演目『オテロ』は、シェイクスピアの戯曲にヴェルディが曲をつけたもの。英国ロイヤル・オペラ音楽監督アントニオ・パッパーノが、一番に取り上げたかった作品です。

まずは、衣装から楽しんで!

 

 「ファウスト」全5幕

◆公演日・会場
9月12日(木)18:30 東京文化会館
9月15日(日)15:00 東京文化会館
9月18日(水)15:00 東京文化会館
9月22日(日)15:00 神奈川県民ホール

「オテロ」全4幕

◆公演日・会場
9月14日(土)15:00 神奈川県民ホール
9月16日(月・祝)15:00 神奈川県民ホール
9月21日(土)16:30 東京文化会館
9月23日(月・祝)16:30 東京文化会館

 

*2019年8月18日現在の情報です。*写真・記事の転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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