Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのお出かけエンタテインメント

シャンパーニュの飲み比べをしました

1947年創業のシャンパーニュメゾン「ポール・ダンジャン」の三代目当主ジャン・バティスト氏が来日し、シャンパーニュの飲み比べをしました。

いつもお店では「泡ください」とお願いするので、それがシャンパンの時もあれば、スパークリングワインの時もあって、節操がない私。シャンパンがこれほど味が違うというのを初めて知りました。申し訳ない。

シャンパーニュ地方、コート・デ・バールに1947年に設立されたメゾン・ポール・ダンジャン・エ・フィスは、現在の三代目当主の祖父であるポール・ダンジャン氏が始めました。元々、ブドウ栽培家の家系で、代々受け継がれてきたブドウの品種は高く評価され大手のメゾンに供給していました。そこでポール・ダンジャン氏は一部のブドウを自らシャンパーニュを創るために残すことにしました。そして今、ダン・ジャン家14人がドメーヌに携わり、ジャンパーニュ地方最大の家族経営メゾンとして知られています。

「減農薬で、化学薬品や除草剤は極力使わず、土をすき返す伝統的な手法で畑を管理していると」語るのは、一日中畑にいると言う三代目当主のいとこで栽培担当のエリック・ダンジャン氏。こうすることによって、深くまで地中に潜った根が、地層から様々なミネラルを取り込み複雑な味を宿すのだそうです。原料となるブドウは、代々家族が守ってきた50ヘクタールの畑で栽培されたものを100%つかっています。

頂いたのは、まず現当主の名前を冠した「キュヴェ・ジャン・バティストNV」(6800円税別)樹齢30年以上のピノ・ノワール100%。瓶内熟成期間が30カ月以上。ウエルカムシャンパンとして乾杯しました。レストランに向けたシャンパンというだけに、よくいただく味わいで、バランスがとれていて好きです。

フラッグシップ「カルト・ノワールNV」(7650円税別)は、英国王室も愛する逸品です。樹齢30年以上のピノ・ノワール100%。瓶内熟成期間30カ月以上。ぬけがよく、華やかな味わいです。パリのマキシムやアメリカン航空のファーストクラスで採用されています。ペアリングは、蕎麦の実のファーブルトンの上に天然帆立がのせられ、そこにキャビアが。ピタリと合いました。

次に革新的な手法で造られている「キュヴェ・’47NV」(16900円税別)樹齢50年以上のピノ・ノワール100%。瓶内熟成期間が24カ月から30カ月以上。2010年から続くリザーブワインを継ぎ足しながら造る独自のソレラシステムという醸造法です。シェリー酒造りに使われる技法で、ベースワインを管理するのがとても難しいのだとか。2年目から3年目の古樽を使い、100%樽発酵、樽熟成をして、瓶内熟成させています。

「毎年10%継ぎ足して、熟成ワインと若いワインを調和させ、年度による個性を超越した土地の風味と風土が反映されます」と三代目は語ります。エレガントな味わいです。ペアリングは、サクサクしたタルト生地に、フロマージュ・ブランをたっぷり詰め、生筋子の塩気とともにいただきます。

キュヴェ・プレステージ・ロゼM.V.」(4万円税別)香り高いシャルドネ80%、ピノ・ノワール20%。樹齢50年以上の古樹のぶどうを使い、すべて手作業し、地下カーヴで60カ月以上長期熟成されています。厳選された優れた年のワインが複数年ブレンドされて生み出されるマルチ・ヴィンテージシャンパーニュのロゼは日本専売です。複雑な味わいで、山形牛のヒレと合わせました。

年末年始になると、人が集まりご馳走を食べる機会が多くなります。そのときに、限定物のシャンパンがあると、話題も広がり、場が華やかになるのでは。飲み過ぎないように気を付けて(笑)。

HPはコチラ

*2025年11月21日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

おすすめのたしなみ