Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

新国立劇場バレエ団、新しいシーズンが始まります

吉田都舞踏芸術監督が就任して1年。コロナ禍で、公演は中止になったりオンラインで配信したり、さまざまなことを乗り越えてきました。「この1年はダンサーたちと一緒にカンパニーの一員として過ごせて、理解度が深まった貴重な一年だった」と、吉田監督は語ります。

©阿部章仁

新シーズンのはじまりは、新制作「白鳥の湖」。古典バレエの名作です。就任第一作に吉田監督は、恩師、ピーター・ライト版の「白鳥の湖」を選びました。「ピーター・ライト版は、ロジカルでわかりやすく、ダンサーたちは何をすべきか細かく決められています。初演から40年たちますが、人気の作品として愛され続けています」と語ります。ロシア版をもとに、英国らしい演劇的要素がふんだんに盛り込まれた重厚な作品で、吉田監督自身も、コール・ド・バレエから主役まで、ほとんどすべての役を経験してきました。

また、制作発表会でもお披露目された衣裳が素晴らしい。豪華で、繊細で、それでいて軽量にできている。イギリスの衣装をそのまま、この新制作のために、一人一着新調しました。フィリップ・ブラウズによる美術や衣装も見どころの一つです。

94歳のピーター・ライト、実は来日したかったそうですが「叶わないのがとても残念」と語っていました。

お出かけの時は、凝った衣裳の隅々まで見られるように、ぜひオペラグラスをお持ちくださいね。

「新国立劇場バレエ団 白鳥の湖<新制作>」2021年10月23日14時、24日14時、26日13時、30日13時、18時半、31日14時、11月2日14時、3日14時 詳細はHPでご確認ください。HP: https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/swanlake/

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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