Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

オペラを映画館で楽しむMETライブビューイング アンコール上映

ニューヨーク・メトロポリタンオペラ(MET)のシーズンは秋から始まるので、シーズンオフは、日本ではアンコール上映があります。

オペラを映画館で楽しむMETライブビューイングの楽しみの一つは、終わった後も、観られること。見逃した作品、あるいは見て観たかった、もう一度観たい作品を観られるアンコール上映は、私にとっては毎年の楽しみです。8月5日(土)から始まって9月29日(金)までですのでお見逃しのないように!

(c)Marty Sohl/Metropolitan Opera 「トゥーランドット」

 

今年は、全部で27作品ありますので何を観ようかしら。作曲家で選ぼうか、大好きな歌手を観るか、オペラに詳しい友達に聞いてもいいかもしれません。私は、毎日でも、一日中でも観ていたけれど、今回のアンコール上映では、ヴェルディの「アイーダ」(2012‐13)と、プッチーニの「トゥーランドット」(2009-2010)を観ました。

 

「アイーダ」も「トゥーランドット」も、いかにもオペラらしい、豪華絢爛な舞台を味わえます。とくに「トウーランドット」は、フランコ・ゼフィレッリが演出ですからエレガントで、まさに総合芸術だと改めて感じさせます。「誰も寝てはならぬ」という名曲を聴くだけでも、価値があるのでは。

9月11日には「トゥーランドット」上演前に、舞台・ミュージカルで活躍中の人気俳優でテノール歌手の田代万里生さんのトークイベントもありました。

 

当日は、田代さんのファンと思しき若い女性たちが詰めかけ、オペラは初めてという方も多かったようで、ミュージカルとオペラの違いや、ニューヨークのMETという劇場のことなどお話しされました。
METは客席数が約4000もあり、田代さんが「トゥーランドット」を観た時は、3階席で3万5000円だったとか。1階席にはドレスアップされた方も多く、それを見るのも楽しかった。超一流の歌手、指揮者、オーケストラ、舞台すべてが世界一豪華で、すごいところなので、オペラにもっと興味を持って楽しんでいただきたいと会場を沸かせました。

 

私の行った28日(月・祝)の「トウーランドット」、銀座・東劇は、ほぼ満席でした。オペラファンがもっともっと増えるといいですね!

(c) Marty Sohl/Metropolitan Opera 「トゥーランドット」

 

新シーズン2017‐2018は、11月18日(土)ベッリーニの『ノルマ』から始まります。10作品のうち、新演出が半分。どれも全部観たくなっちゃう。

 

HP:http://www.shochiku.co.jp/met/

*2017年9月18日現在の情報です。 *記事・写真の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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