Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン2022/23 開幕です

英国ロイヤル・オペラ・ハウスで上演したバレエとオペラの舞台を映画館で楽しむ「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン」。12月9日(金)にスタートするのはオペラ「蝶々夫人」。それぞれ1週間の上演ですので、お見逃しのないように。

この「蝶々夫人」は、2003年に初演されたプロダクションで、演出はモッシュ・ライザーとパトリス・コーリエ。ニコラ・ルイゾッティの指揮は、メリハリがあって情緒豊か。ふくよかな音がします。マエストロは「音楽に導かれて物語に入る」と語っていますが、美しい旋律に心がとろけそう。

©Tristram Kenton 09-22

いつも『蝶々夫人』を見ると感じるのは、日本が舞台になっているため、どうしても風俗が気になってしまうことです。日本は、世界からこう見えているのかといったことに興味がそそられます。

着物をガウンのようにはおるのね、日本髪は後ろをたらしてるんだ、男性の着物が振袖なのは、なんだか違和感があるなぁ・・・。などと思いつつ、今回のプロダクションでは、日本へのリスペクトをこめて、劇場側が日本人のコンサルタントを何人も招いて、1年かけてアップデートして作り上げた改訂版なのだとか。

演出と舞台美術は同じで、ほかの部分を改めたそうです。ふーむ。

©Tristram Kenton 09-22

ピンカートンは、 ジョシュア・ゲレーロ。海軍士官役の時は凛々しいのですが、普段着の彼は別人のようでした(笑)。劇場でトークを見てみてください。蝶々夫人は、マリア・アグレスタ。イタリアのソプラノです。

続いての上映、ドラマティック・バレエの傑作「うたかたの恋―マイヤリングー」は12月16日(金)から。実話に基づく悲劇の物語で、オーストリアのマイヤリングが舞台です。孤独にさいなまれる皇太子役に平野亮一。主役を演じます。振付はイギリスきっての名振付家ケネス・マクミラン。

上演劇場など、詳細はこちらのHPをご覧ください。http://tohotowa.co.jp/roh/

 

英国ロイヤル・オペラ『蝶々夫人』12月9日(金)~15日(木)公開 『うたかたの恋-マイヤリングー』12月16日(金)~12月22日(木)
*2022年12月8日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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