Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

映画「フェルメール The Greatest Exhibition ーアート・オン・スクリーン特別編ー」

2023年2月、史上最大のフェルメール展アムステルダム国立美術館で開催されました。そこに出品された絵画に迫るアート・ドキュメンタリー映画が2024年2月2日から公開になります。テンポ感の良いドキュメンタリーで、見る人を飽きさせません。フェルメール好きは必見です。館長は語ります。「フェルメールの絵画を見るだけで幸せになる」と。

©Seventh Art Productions

200年以上の歴史を誇るアムステルダム国立美術館でこれだけの規模のフェルメールの回顧展は初めて。フェルメールの作品は37点と言われ、うち3点の真偽が問われています。「色は光で、光は色」と言われるフェルメールの画法はどういったものか。物語を紡ぐように語られます。

まじかに見られる絵画は初期の頃の「小路」「デルフト眺望」「マリアとマルタの家のキリスト」、神話画の「ディアナとニンフたち」、同じく宗教画の「聖ブラクセディス」、そして「取り持ち女」、室内の日常を描く風景画「窓辺で手紙を読む女」「牛乳を注ぐ女」

©Seventh Art Productions

「窓辺でリュートを引く女」「手紙を書く夫人と召使」「士官と笑う女」「レースを編む女」「ヴァ―ジナルの前に座る若い女」「赤い帽子の女」「フルートを持つ女」。そして最も人気がある「真珠の耳飾りの少女」・・・・。このほかにも10点以上出てきますので、映画を観てお楽しみください。

アムステルダムの美しい街並みも折々に挟み込まれ、行ってみたいと思わせます。また、展覧会の前に実施された技術的研究も大きな功績を果たしました。

1点1点、じっくりと絵画を見る。そしてなぜ、その作品が魅力的なのかを探る。フェルメールの静かな世界に入り込める映画です。

©Seventh Art Productions

映画「フェルメール The Greatest Exhibition ―アート・オン・スクリーン特別編」HP:https://artonscreen.jp/ 2月2日よりヒューマントラストシネマ有楽町他、全国順次公開

*2023年1月31日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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