Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

「フレンチダイニングバー ワインハウス南青山」創業10周年 リニューアルオープン

階段を下りていくと、天井高の広い空間の壁一面にワインのボトルが並び、ワインセラーに入ったかのよう。ワインボトルって美しいですね。「フレンチダイニングバー ワインハウス南青山」は、名ワインバーとして知られ、1万本以上の在庫を持つ都内最大級のお店です。お店で飲むだけではなく小売りもしているため、購入して家に持ち帰ることも可能。隣接するセラーに眠るワインの中には、今はかなり値上がりしている希少な掘り出し物もあるのだとか。それを店内のガラスケースの中に並べると、手ごろな価格に驚かれたりするそうです。

通常、赤・白・泡から何にするかを選んで好みなどを言うと、ソムリエが3,4種類ピックアップしてくれて、その中からお料理と合わせて決めていきます。ワインはグラス1杯1000円から。世界的に評価されるフランス・ブルゴーニュのトップ生産者のひとり「ドメーヌ ビゾ」なども召し上がれます。

私は、まずは「やっぱり泡でしょ」と泡からいただきます。日本ではここでしか販売していないフランス直輸入のシャンパーニュヴァンサンメティヴィエ ブランド ノワール ミレジム ボトル」(1万3000円コルクチャージ別)。フランスでも星付きレストランかジビエを扱うレストランでしか提供されていないと言われる希少な銘柄です。黒ブドウのノワールで、2011年のヴィンテージ。濃い黄金色をした、フルーツの香りがする野趣あふれる味わいです。

  

お料理は、フランスの有名レストランや「オテル・ドゥ・ミクニ」の経験もあるシャフがワインにあうメニューをラインナップしています。前菜はパテ・ド・カンパーニュ(1300円)。ボリュームたっぷり、ピクルスと一緒にゆっくりいただきます。白ワインは2種類。私は「ブルゴーニュのシャルドネ ブリュノ・コランの2018」にしました。

  

本日のパスタ(2000円~)は、帆立とミニトマト、ルッコラが入り、たっぷりとからすみがかけてあります。このパスタ絶品でした。その日によって内容が変わりますので、内容とお値段はお確かめください。

最後はメイン料理にあわせて赤ワインを2種類おすすめされました。1杯分を半分ずつでもよいと言われ、その選択で。「フランシス・フォード・コッポラ ワイナリーデイレクターズカット」は、映画監督のフランシス・フォード・コッポラのナパヴァレーのワイナリーのもの。赤ワインは、重いのが好きなので、気に入りました。もうひとつは、「ブルゴーニュ オートコートドニュイ ルージュ ルイオーギュスト 2018」。こちらもいいですね。

    

お店自慢の競り落とし山形牛のローストは、柔らかくてジューシー。(150g6000円~)グループ会社である新宿・焼き肉店「遊牧」で一頭買いした山形の米沢牛を、こちらでも味わえます。上質のお肉は、脂ののり方もちょうどよく、大満足でした。

客席は広いダイニングのカウンター席が22。長テーブルに20席、その他、小さいテーブルに12席。今回のリニューアルに合わせて個室が3つ新設されました。2つは半個室になっていて仕切ることもできますが、広く使うと16人ほどが入れますので、ちょっとした集まりもできそう。もう一つは、8人の部屋。私がうかがった時は、どちらの部屋も埋まっていて仕事仲間と思われる方たちが、楽しそうに歓談していました。

  

ワインは、フランス、アメリカを中心に、イタリア、スペイン、ポルトガル、チリなど各地のものを揃えています。飲み終わるとみなさんワインの棚を見て歩いていたので、私も真似して見てみたら、かなり高級なものも見つけました。ガラス扉の外から、ワインセラーの中を覗き見ることもできます。

表参道の駅から3分ほどなので、ワインを軽く飲みたい時、美味しいものを食べたい時、会食のあとにもう一杯飲みたい時、ぶらりと寄れる覚えておきたいお店です。近所にお住いの人に聞いたら、1階の「すし八兵衛」もお勧めですって!

 

 

「フレンチダイニングバー ワインハウス南青山」 東京都港区南青山3-15-13 B1 18時~翌3時 03-6804-6166

HPはコチラ:ワインハウス南青山|結婚式の二次会、女子会等に人気のワインミュージアム (winehouse-aym.com)

*2023年10月16日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

 

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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