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紳士のたしなみ

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GWを楽しく 新国立劇場バレエ 『コッペリア』ライブ無料配信

緊急事態宣言で全公演が中止となってしまった新国立劇場バレエ『コッペリア』の舞台が、全4キャストライブで無料配信することになりました。どの日も14時から16時ごろまでです。

撮影:鹿摩隆司

2021年5月2日(日)14:00出演:米沢 唯(スワニルダ)/井澤 駿(フランツ)/中島駿野(コッぺリウス)

5月4日(火・祝)14:00 出演:木村優里(スワニルダ)/福岡雄大(フランツ)/山本隆之(コッぺリウス)

5月5日(水・祝)14:00 出演:池田理沙子(スワニルダ)/奥村康祐(フランツ)/中島駿野(コッぺリウス)

5月8日(土)14:00   出演:小野絢子(スワニルダ)/渡邊峻郁(フランツ)/山本隆之(コッぺリウス)

 

配信のURLは、直前に新国立劇場WEBサイト(https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/coppelia/)でご確認ください。公演リーフレットもデジタルブックで公開される予定です。

フランスのユーモアとエスプリ薫る、ローラン・プティの傑作『コッペリア』を自宅で無料で楽しむことができるなんて、 なんて幸せなんでしょう。

『コッペリア』は、古典バレエの人気レパートリーの一つで、1870年、パリオペラ座で初演されました。人形に恋するこの物語は、『ホフマン物語』のオランピアのストーリーと同様、E.T.Aホフマンの『砂男』が原作です。E.T.Aホフマンはバレエ『くるみ割り人形』の原作小説『くるみ割り人形とねずみの王様』の作者でもあります。原作の『砂男』という短編小説は、実は恐ろしい物語なのですが、バレエでは陽気でコミカルなストーリーになっています。音楽は、このバレエのために作曲され、東欧の民族音楽がとりいれられ、とくに第1幕のスワニルダが踊る<ワルツ>は聞き覚えがあるはず。

ハリウッド映画やミュージカルなどでも活躍した振付家ローラン・プティの振付けは、華やかで現代的で初演時の時のものと趣が違いますが、プティの代表作と言えます。コメディタッチの物語を、大げさな動きを挟みながら進め、最後は物悲しさが漂います。

主演のスワニルダとフランツは、毎日違う配役で。コッペリアをつくった初老の人形技師コッペリウス役をオノラブル・ダンサーの山本隆之とファースト・アーティストの中島駿野が交代で踊ります。山本隆之は、新国立劇場バレエ団発足当初から活躍してきたスターダンサーで紫綬褒章を受賞するほどの人。中島駿野は、これが初の大役となります。

吉田都芸術監督は、「無観客になってしまったことはとても残念ですが、このような形で全国の皆さまにお届け出来ることを嬉しく思います。コロナ禍で苦しんでおられる方がたくさんいる中、ダンサーたちがこうして舞台に立てるだけでも有り難く思います。 今回デビューのダンサーたちもおりますし、同じ作品、振付でもキャストが変わるとこんなにも違うのだということを楽しんで頂けると思いますので、どうぞご期待ください」と語りました。

撮影:鹿摩隆司

同じ作品が、出演者が変わることによってどのように見えるのか。めったにない機会を、大切に丁寧に、自宅でゆっくりと鑑賞させていただきます。

*2021年5月2日現在の情報です。*記事写真の無断・転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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