Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

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2025年度 山田錦の最優秀賞発表 by獺祭

獺祭の原料である酒米、山田錦の品評会が今年も開催されました。獺祭は酒を造るのに山田錦しか使わず、全国の生産量2万6000~7000トンのうち、1万トンも使います。

2019年にスタートした「最高を超える山田錦プロジェクト」は、全国にある獺祭の契約農家に、よりよい米に挑戦してもらおうという年に一度のコンテストです。2025年度にエントリーされたのは約140。審査項目は獺祭が造りやすいように「心白が大きすぎず、高精白に耐えられる」「精米途中に割れにくいよう心白が玄米の中心に発現している」の2点。

予備審査の後、結審でグランプリ、準グランプリが決まり、このたび表彰式が行われました。昨年までは優勝米60俵3000万円で買い取っていましたが、今年はもっとたくさん買いたいと80俵を4000万円で買い取ります。

今年度グランプリに輝いたのは、滋賀の川崎太門さん、準グランプリは栃木のモグラファーム鈴木敬さんでした。鈴木さんは、「何度も挫折しそうになったけれど、昨年、同じ栃木の五月女文哉さんがグランプリを受賞したのを見て奮起した」と語っていました。

桜井社長は、「農業に就業する人の平均年齢は69歳と危機的であり、若い人たちに加わってほしい。受賞した生産者は次世代が育っている」と、コンテストに思いを込めます。

 

生産者の方たちの輝く笑顔を拝見することも嬉しいのですが、授賞式の前に開かれるパネルディスカッションも毎年楽しみです。今年のテーマは「日本の農業の未来と酒米の可能性―「構造課題」から「高付加価値」へ:酒米で日本農業はどう変われるかー」。マッキンゼーシニアアドバイザー加茂正治氏が課題を出し、漫画家の弘兼憲史氏と獺祭の櫻井博志会長がコメントします。

日本の農家の数は、世界的に見てそれほど少ないわけではない。だが農業収入を主にした主業農家は2割の19万軒しかなく、その他は農業以外の収入をメインにしている。「米」は、副業農家が全体の6割を作っている。生産コストは、60キロ当たり1ha未満で2万円を超えるが、3haになると1万5000円以下になる。買取価格は、令和7年で3万3000円前後だったため、作付面積が小さい農家も黒字になるようになった。20haの大規模農家は3億6000万円儲かることとなり、仕事として魅力的なものになってきている。

日本の米の生産性は、かつては世界2位だったが今は16位と落ち込んでいる。と加茂氏が話すと桜井会長は「主業で米作りをしている農家が生き残るのはとても大事なことだ。農業で、酒米だけで食べて行こうという生産者たちを全力で支えたい」と語りました。

日本の米や農業の現状を知り、将来の不安を感じるのは誰もが同じはず。頭のいい農水省の方たちに、ぜひ、安心できる日本の農業の未来を見せてほしいと思います。

昨年は米が高騰し、生活者は生活を見直さなくてはなりませんでした。農家は高価格である方がよいでしょうが、生活者の視点に立つと1円でも安い方がありがたい。ただ日本の農業を守るという意味では、適正価格であれば受け入れられるはずです。大局的に見て、何をどうするのが日本にとって良いのかを見極めてほしいと願います。

*2026年2月5日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

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ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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