Taste of the gentleman

紳士のたしなみ

紳士のたしなみでは、紳士道を追求するにあたり、
是非学びたい気になるテーマについて学んでいきます。

紳士のためのエンターテイメント

いよいよ今週末からMETライブビューイング2022-23

ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の最新オペラを映画館で楽しむ、METライブビューイングが、いよいよ今週末から始まります。2022年11月25日(金)から、新シーズンでニューヨークで上演される演目の中から注目の10作品が、東劇・新宿ピカデリーほか全国の映画館でスタートします。

最初はMET初演の「メデア」。ギリシャ悲劇に基づく王女メデアの復讐劇です。怖そうなんで、目をつぶっちゃうかも。

続いて「椿姫」。こちらは安心です。オペラ初心者にもお勧めの演目。マイケル・メイヤーの美しい舞台演出に目がくぎづけになるはず。

(c)Jonathan Tichler/Metropolitan Opera.jpg

3本目は、世界初演「めぐりあう時間たち」。ピューリッツア賞に輝く名作の映画化を下敷きにした作品です。映画では、ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリルストリープといった豪華俳優が演じました。オペラもキャスティングが素晴らしい。ルネ・フレミング、ケリー・オハラ、ジョイス・ディドナートの三大歌姫の三重唱に酔いしれましょう。

新演出の「フェドーラ」も見逃せません。サンクトペテルブルク、パリ、スイスアルプスを舞台に繰り広げられる宿命の愛の物語。ソニア・ヨンチェヴァ、ピョートル・ベチャワのスターカップル登場です。

新演出「ローエングリーン」は、ワーグナーのスペシャリストが集合しました。

ファルスタッフ」は、舞台を20世紀半ばに移したカラフルな演出。

ばらの騎士」には、ドラマチックソプラノのリーゼ・ダウィドセン、美声美ぼうのイザベル・レナード、引っ張りだこのギュンター・グロイスベックなど、新世代のスターたちです。

(c)Ken Howard/Metropolitan Opera.jpg

MET初演の「チャンピオン」は、ジャズ界の大御所であり映画音楽の巨匠、テレンス・ブランチャードによるオペラ第一作目の作品です。実在したゲイの黒人スターボクサーの物語。前のシーズンで上演されたテレンス・ブランチャードの「Fire Shut Up in My Bones」の記事はコチラからご覧ください。

そして、世界で注目される才人イヴォ・ヴァン・ホーヴェの新演出で「ドン・ジョヴァンニ」

最後が新演出「魔笛」。サイモン・マクバーニーの演出で、歌手が空を飛び、オーケストラ奏者も入り乱れる舞台が見られそうです。

METライブビューイングの上演劇場や、日程の詳細はこちらをご覧ください。https://www.shochiku.co.jp/met/program/

どれもこれも、見てみたいものばかり。3枚セットのムビチケカード、買っちゃおうかしら。

*2022年11月21日現在の情報です*記事・写真の無断転載を禁じます。

岩崎由美

東京生まれ。上智大学卒業後、鹿島建設を経て、伯父である参議院議員岩崎純三事務所の研究員となりジャーナリスト活動を開始。その後、アナウンサーとしてTV、ラジオで活躍すると同時に、ライターとして雑誌や新聞などに記事を執筆。NHK国際放送、テレビ朝日報道番組、TV東京「株式ニュース」キャスターを6年間務めたほか、「日経ビジネス」「財界」などに企業トップのインタビュー記事、KADOKAWA Walkerplus地域編集長としてエンタテインメント記事を執筆。著書に『林文子 すべてはありがとうから始まる』(日経ビジネス人文庫)がある。

https://cross-over.sakura.ne.jp/

ダンディズムとは

古き良き伝統を守りながら変革を求めるのは、簡単なことではありません。しかし私たちには、ひとつひとつ積み重ねてきた経験があります。
試行錯誤の末に、本物と出会い、見極め、味わい尽くす。そうした経験を重ねることで私たちは成長し、本物の品格とその価値を知ります。そして、伝統の中にこそ変革の種が隠されていることを、私達の経験が教えてくれます。
だから過去の歴史や伝統に思いを馳せ、その意味を理解した上で、新たな試みにチャレンジ。決して止まることのない探究心と向上心を持って、さらに上のステージを目指します。その姿勢こそが、ダンディズムではないでしょうか。

もちろん紳士なら、誰しも自分なりのダンディズムを心に秘めているでしょう。それを「粋の精神」と呼ぶかもしれません。あるいは、「武士道」と考える人もいます。さらに、「優しさ」、「傾奇者の心意気」など、その表現は十人十色です。

現代のダンディを完全解説 | 服装から振る舞いまで

1950年に創刊した、日本で最も歴史のある男性ファッション・ライフスタイル誌『男子専科』の使命として、多様に姿を変えるその精神を、私たちはこれからも追求し続け、世代を越えて受け継いでいく日本のダンディズム精神を、読者の皆さんと創り上げていきます。

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